助産師さんにしつもん!

三鷹で活躍されている助産師の浅井先生が
皆さんの質問にホームページ上でお答えします!

第六十回


はじめまして。2ヵ月半のベビーのママです。

 小さく(約2200g位)生まれたためおっぱいが良く出ているにもかかわらず、直接飲めませんでした。

 その後1ヶ月健診で助産師さんに赤ちゃんも大きくなったしそろそろ練習できるよって言われたんですがベビーが風邪をひいてしまって2ヶ月になるまで延ばし延ばしに。。。 練習して飲めるようにはなったんですが、おっぱいが前みたいに張らないし、しっかり出ない。

 ベビーのために何とか出したいんですが、おっぱいにいいこと、おっぱいをよく出す方法があったら教えてください。





最初、小さく生まれた赤ちゃんは吸う力がないので直接哺乳をせず、多分搾乳をしていたので、もしかしたら分泌が抑え気味になっているのかもしれません。

1. まず、赤ちゃんが泣いたら吸わせる習慣をつけましょう。3時間空けなくても泣いた時が吸わせどきです。
 吸わせる回数に分泌の量は正比例します。また、十分泣かせる事も大事です。軽く泣いただけだと、片方で寝てしまう事があります。泣く事も赤ちゃんにとっては運動の1つなのです。5分ぐらいは平気でしょう。

2.  水分を十分にとりましょう。3度の食事には暖かい汁物をつけ、汁気の多い食事をこころがけましょう。 
 ロールキャベツ、シチュー、鍋物、具だくさんのうどん、スープ、など身体を暖める献立がよいでしょう。
 分泌が少ないときなど、疲れているときは甘酒やお汁粉、お餅、お団子、など和菓子をたべると復活します。 洋菓子(ケーキ、アイスクリームなど)乳脂肪が多いものは、うつ乳の原因になるので控えめにしましょう。

3. ママの休養はとれていますか? 赤ちゃんが寝たら、ママも一緒に横になる習慣をつけましょう。睡眠をとると、プロラクチンというホルモンがでて母乳分泌をよくします。赤ちゃんがお昼寝をしたら、ママも一緒にお昼寝ができるといいですね。

4. 吸わせる前におっぱいの基底部をよく動かし、SMCのマッサージをしましょう。基底部がよくはがれていると、血液の循環もよくなり母乳の分泌も促進されます。また、キャリアオイルなどにフェンネルのアロマオイルをまぜて円を描くようにマッサージするのも、効果があります。


質問の受付は、2013年2月28日をもって終了しました
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2006年12月号