井の頭保育園のこども達
西堀廣子写真展
に行ってきました!
16日初日に、西堀廣子写真展に行って来ました。中原3丁目バス停から徒歩5分。町工場と住宅の混在する地区の一角に、むさしの郊外美術館はあります。ちょっと急な階段を上っていくと、なにやら楽しげな「カメ」 と「サカナ」のオブジェが出迎えてくれます。
会場は、モノクロ画面の中からはじけてくるようなこども達の笑顔、泣き顔、真剣な 顔であふれています。写真の1枚1枚に、子どもの視線にあわせて膝をかがめ、子ど もの動きを見守る、西堀さんの暖かいまなざしを感じることが出来ます。
中でも印象的なのは、釘打ちをしていて自分の指を叩いてしまった(!)男の子の痛 そうな顔。普通なら思わずカメラを離してしまうような一瞬を、しっかりと見届ける その度量と優しさに、つい「アブナイ!」「やめなさい!」を連発してしまう母親と して、教えられる物があります。この痛みを通して、こどもは成長するのだと、その 写真は訴えているようです。
壁に掛けられた写真以外にも、園の様子を納めたアルバムが沢山あり、「教え導く」 ではなく「見守り育む」とでもいうような園の姿勢がよく分かります。園舎の立て替 えを控え、こども達が現在の園舎の壁で取った拓本(?)や、その拓本つくられた 「カメ」や「サカナ」のオブジェも会場を彩っています。こども達の宝物ネ!
 西堀さんにはお会いできませんでしたが、実際にお子さんを通園させていて、現役 アーティストでもある夏海さんにお話を伺うことが出来ました。
 3,4,5歳の異世代の混合保育で過ごすこども達が兄弟姉妹で、保育園の先生が、 「お母さん」「お父さん」であるとすれば、西堀先生は、おばあちゃん(失礼!)。 家族単位が小さくなり、異世代の交流や地域社会との交流の機会が限られている現代 の親子にとって、井の頭保育園は第2の「家族」のようです。子どもを通わせる親たちも、ベテラン先生達との交流が心のよりどころとなっているとのこと。保育者の方々は、園児一人一人を見守り、その子のペースを出来るだけ大事にすることを心がけていて、決して焦らない、急かさないのだそうです。
 「そうそう、園の給食はと〜っても美味しいんですよ。」井の頭保育園と西堀先生について語る夏海さんの笑顔に、彼女の園に寄せる安心と信頼をみることが出来ました。
静かな会場に、こども達を連れて行ってしまったのですが、子ども達が遊べるコーナーも用意してあって、そこはさすがの心配り。帰りたがらないこども達を立ち上がらせるのが大変でした。

園舎立て替え資金調達のためのミニショップで見つけたのは、「井の保」のシンボル
キャラクター達を描いたキャラバッチ(夏海さんデザイン)や手作りクッキー。先生
達の愛情に包まれたこども達の歓声が新しい園舎に溢れる日が早くくるといいですね。

会場:むさしの郊外美術館/ファースト アート フォーラムにて
会期:2002年11月16日(土)〜11月30日(土)

会期終了後は場所を井の頭郵便局に移動して開催。

寄付金の受付
講座番号(郵便振替口座)00170-7-25200
加入者名井の頭保育園園舎建て替え委員会


reported by みみずく