PART1

text by えみきち


2014年10月加筆修正text by terumi


※本文中秋山先生の発言が黒字、取材班が青字です。

「いっしょに私がみてあげられるといいのになぁ」と
思ったのが病後児保育のきっかけ


登録写真は家族写真がいいですね



小学校3、4年生くらいまでは
お預かりしたいなぁと思っています



他の医院さんがかかりつけ医でももちろん大丈夫です


当日でも部屋の空きがあれば利用できます



その日39度の熱があっても、
元気そうだったらお預かりしますよ







「いっしょに私がみてあげられるといいのになぁ」
と思ったのが病後児保育室開設のきっかけ


・そもそも病後児保育室「あきやまルーム」を作られたきっかけは何なんですか?

:やっぱり、診療をしていて、お母さん達が「もう休めないわ」ってよく言われますよね、
「子どもが病気だけどもう休めないわ」って・・・ああ、困ってらっしゃるんだなぁって

・それは、働いているお母さんがって事ですよね?

:そうそう。それから、初めてのお子さんの病気の時に、よくお母さんが「お薬を飲ませられないわ」とか心配されて、ハラハラされているのをみて・・・わかりますよね?

・わかります!わかります!

:そういうのをみてると、「いっしょに私がみてあげられるといいのになぁ」
って思ったりしたので、病児保育室でできればいいなぁって思いましたね。

・病児保育室の存在については、以前からご存じだったんですか?

:それはもう以前から知っていました。

・病児保育室というと、保育園に子どもを預けている、主に働いているお母さん達が、子どもが急病で保育園に預かってもらえない場合の受け皿としてあるというイメージが強いのですが「あきやまルーム」も同じような位置づけなんでしょうか?

:働いているお母さんを特にターゲットにしたものではないです。お母さんが何か用事がある時、おうちでとにかく、「今日は看病ができないわ!」っていう時に預かれます。それから、親子で家に2人きりでいると「なんか心配だわ」っていう時に、(私たちと)いっしょにそこですごせる、そういう機能をもたせています。







登録写真は家族写真がいいですね


・まず、登録方法と具体的な手続きについて教えてください。登録は事前にする必要がありますか?突然、病気の子どもを連れてきたらだめですよね?

:突然きてもその時に登録ができれば、OKです。

・基本は事前登録ですか?

:そうです

・登録窓口は、「あきやま子どもクリニック」の受付になるんでしょうか?

:そうです

・別途、電話回線などがあるのではなく、直接窓口で申し込むんでしょうか?

:直接です

・登録時の書類についてなんですが、どのようなものが必要ですか?

:市報に書いてあるとおりです(注:母子手帳、保険証、写真2枚(保護者と
子ども各1枚)

・写真が必要なようですが、スナップとかでも構わないんでしょうか?お母さんといっしょのスナップ写真とか。

:その方がお迎えの時の確認が便利ですね。お迎えがお父さんの可能性もあるでしょうから、家族写真のスナップの方がいいですね。







小学校3、4年生くらいまでは
お預かりしたいなぁと思っています



・利用対象年齢が、4ヶ月から就学前までの子ども、となっているんですが、これは三鷹市委託事業の範囲ですね。小学生は預けられないんでしょうか?

:「あきやま子どもクリニック」の事業枠としては、学童にいかれるぐらい、
小学校3、4年生くらいまではおうちで1人でお留守番はできないでしょうから、そのくらいまではお預かりしたいなぁと思っています。

・わかりました。それは、こちらに直接きて、あきやま先生に応相談、ということですね。

:そうですね。三鷹市の事業枠で利用される方とそれ以外の枠の方では料金が違います。

・そうすると、三鷹市の事業枠外での利用時には保険の扱いはどうなるんでしょうか?つまり、事故などが起こった場合の補償についてということですが。

:三鷹市とは別枠で病児保育室は保険に入っています。これは、病児保育協議会という全国組織があるんですけれども、そこで他の病児保育室でも使われている保険に入っているんです。
・それなら安心ですね。やっぱり、お母さんたちは常に「何かがあったら」っていう事が気になるんですよね。







他の医院さんがかかりつけ医でも
もちろん大丈夫です



・かかりつけ医が、あきやま先生ではなくても大丈夫ですか?

:もちろん大丈夫です。今も利用されているお子さんで、他の医院さんにかかられているお子さんが来られています。

・例えば、持病があったり、アレルギーがあったりした場合、すべてお母さんからの自己申告のみで、あきやま先生とかかりつけ医との直接的なやりとりというのはないんでしょうか

:もしお母さんが、かかりつけの先生から(私に)伝えてほしいということであれば、”診療情報提供書”というのをかかりつけの先生に書いていただいて、それを受け取るという事ができます。それにはたぶん、金銭的な事がからむでしょうから、それは保護者の方と先生の判断ですね。







当日でも部屋の空きがあれば利用できます



・お部屋の予約についてなんですが、事前予約になるんですか?定員があるんですよね?

:基本的には事前予約です。できれば前日。ですが、当日でも空きがあればそのまま利用することができます。定員は、三鷹市の事業枠は6名です。

・事業枠外での定員は?

:事業枠外をいれると8名です。

・予約方法は電話と直接来院して、になるんでしょうか?

:そうです。例えば、「熱がでた」といって、こちらに来院して受診して、そのまま明日から預ける予約をしていただいて帰っていただくという流れです。

・「あきやまルーム」には、宿泊は可能なんでしょうか?

:宿泊はだめです。宿泊しちゃうと、これは入院という事になってしまいます。病児保育室は入院はできません(笑







その日39度の熱があっても、
元気そうだったらお預かりしますよ


・「あきやまルーム」は、長期のお休みや定休日はあるんでしょうか?

:うちのクリニックがお休みの時は、同じく休みになります。診察して入室してもらう関係上、私がいないと心配なので。

・「あきやまルーム」にはどういった方がスタッフとして入られていらっしゃるんですか?

:看護士と保育士です

・保育士さんも入られてるんですか。あきやま先生はどのくらいの頻度で「あきやまルーム」に入られているんですか?クリニックとかけもちになるわけですよね。

:朝、「あきやまルーム」に(患者が)入室時に診て、職員に指示をだして、あとはオンコールですね。よほど心配なお子さんはみにいくようにしてますし、あとは看護士がいますから状態によっては連絡するように(指示)しています。

・もし、悪化しちゃった場合ってどうするんでしょう?あきやま先生がみてらして「これはもう入院したほうがいいみたい」っていう時、入院はこちらにできないですよね。

:それはもう、通常の保育園と同じような手続きをふみますよね。まず親御さんに連絡をして、それで来ていただくか、あるいは戻ってきてもらうような時間がないくらい緊急性のある場合にはこちらから救急車で搬送するとか、そういうふうな緊急時のマニュアルは作ってあるのでそのマニュアルに沿って対応します。

・それでは搬送先は特に指定されているわけではなく、救急指定の病院になるわけですね。


:でもそんなに急激に悪化しそうなお子さんは、朝の入室時に診察した時点でお断りしていると思いますよ(笑)

・そうですよね!(笑)それでは、逆に、入室を断る場合というのはどのような状態の時になるんでしょう。

:あずけちゃいけないのは、それはやっぱり重症の時ですよね。

・重症具合がわからないっていうお母さんも結構いそうな気がしますよ。

:診察受けて、「今日は無理ですね」ってかかりつけの先生にいわれた時。入室するときに私も診察しますから、そこでもやっぱり預けられるか預けられないかの判断はしますので。
とにかく、自分で判断をくださないことを基本に利用されたらいいんじゃないでしょうかね。
それに、お母さんだとだいたいわかりますよね。何回も病気してるお子さんをみてると、「これくらいだと熱があるだけだわ」とかわかりますよね何となく。
割と変な時は、預けませんよね。自分でみないとって、目が離せなくなりますものね。

・そうですね。今のお話からだと、病気の最中の子どもを預かるというよりは、やはり病後の療養の必要な子どもを預かるというかんじですね。

:だけど、その日39度の熱があっても、元気そうだったらお預かりしますよ。
39度以上は無理だというのを一応原則とはしていますけど、診察してみてある程度大丈夫そうだったら、お預かりするし。原則はあるし、こういうのは悪い状態というのは一応決めていますけど、それはもう、そのお子さんの状態で個々に違うので。

・それでは判断の基本は、あきやま先生の入室前の診察ということですね。
・感染症、例えば、麻疹とかインフルエンザの時でも預かっていただけるんですか?


:麻疹やインフルエンザは急性期をすぎないと預かれないというのは原則ですのでその通りですね。
ただ、水疱瘡やおたふくの場合、これは部屋の空き次第でお預かりすることができます。