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第九回
児童相談所

児童相談所という言葉は、新聞やテレビでよく耳にしますが、
どんなところかご存知ですか?

児童福祉法に基づいて設置された、18歳未満の子どもに関する相談であれば、
本人・家族・学校の先生・地域の方々などどなたからでも受けてもらえる、
子どものための専門の相談機関です。

相談の種類は大きく8つに分かれています。

@養護相談 【虐待相談、養育困難、迷子に関する相談、養育家庭(里親)に関する相談】
A保健相談 【一般的健康管理に関する相談(乳児、早産児、弱視児、児童の疾患、事故・ケガなど)】
B身体障害相談 【視聴覚障害相談、言語発達障害相談、肢体不自由相談】
C知的障害相談 【重症心身障害相談、知的障害相談、ことばの遅れ相談】
D発達障害相談 【自閉症、アスペルガー、ADHD(注意欠陥/多動性障害)、学習障害など】
E非行相談 【ぐ犯行為(家出、暴力、金銭持ちだしなど問題行動のある児童)触法行為等(14歳未満で法に触れる行為をし、家庭裁判所か送致のあった児童等)の相談】
F育成相談 【不登校相談、性格行動相談、しつけ相談、適正相談(学業不振、進学、進路など)、家庭環境によることばの遅れの相談】
Gその他の相談
(児童相談所のしおりー2009年版 より抜粋)


相談内容によって、
児童福祉司、児童心理司、児童精神科医、弁護士などの専門スタッフが、
必要な助言をしてくれます。
また、他の専門機関での医療、援助、訓練などが必要に応じて紹介されます。

相談内容によっては、通所によって継続的に専門職員の指導を受けることや、
場合によってはカウンセリングを受けることも可能です。


三鷹市は、杉並児童相談所の管轄です。
杉並児童相談所で、お話を伺ってきました。


玄関を入ると左側におもちゃや絵本などの子どものコーナーがあり、ほっとします。
親が相談をしているときに子どもが遊べるように配慮してあるのです。


児童相談所というと、
虐待されている子どもを親から分離するための施設
という印象が一般的なのですが、
実際は、子どもや家庭について困ったことや悩みごとを、
どんなことでも相談でき、また必要に応じて専門機関も紹介してくれるそうです。


子どもの健やかな成長を願い、問題解決のために、
まわりの資源を使いながら一緒に考えてくれる心強い専門相談機関なのです。

制度としては、
子ども家庭支援センター(区市町村)が、児童相談の第一義的窓口になっており、
児童相談所は、専門性の高い困難事例の対応窓口という位置づけになっています。
専門家の意見が必要ではないかと感じたときに相談されると良いでしょう。

また、通所している子どもたちへは、
夏休み中、デイキャンプに行くなどの企画もあります。

お兄さんお姉さんの世代にあたるボランティア(メンタルフレンド)を
家に閉じこもりがちな子どもの家庭や通所している児童相談所に派遣し、
ふれあいの中でその子どもの社会性や自立性を養うようお手伝いをしてくれます。

最近の相談内容の傾向として、発達障害相談の増加が挙げられていました。

専門スタッフが揃っている児童相談所は、
将来を見据え、こども一人一人に合ったアドバイスを受けることができます。

◇問い合わせ・相談◇
相談:日時月曜〜金曜:午前9時〜午後5時

場所:杉並児童相談所 
〒167-0052 杉並区南荻窪4-23-6 
電話03−5370−6001  
 Fax 03-5370-6005

来所相談希望の場合は、あらかじめ電話で連絡をとってください。


費用無料
相談内容は、すべて秘密を守ります。

東京都の児童相談所についてはこちらをご参照ください。


◆電話相談◆
4152(よいこに)電話相談(03−3202−4152)が開設されており、
年末年始を除いて、
毎日午前9時から午後5時(月〜金は午後8時半)まで
万全の体制で電話相談にあたってくれます。

まずは、お電話してみてください。

 子どもたちからのいじめ、虐待、体罰など
こどもの権利侵がいに関する相談
東京こどもねっと電話相談(0120−874−274ハナシテミナヨ)も受け付けています。


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