第1回「どんな子どもに育てたい?」
先日テレビをみていたら,Yawaraちゃんが出ていて、生まれてくる子どもについて、
スポーツの世界は大変だから、こどもは勉強がんばってもらって・・・なんて言っていました。そして、パパとなる谷選手も、同じ意見みたいでした。スポーツの世界は厳しいから、子どもはのびのびと好きなことをさせたいと。
うーむ、一芸に秀でて成功した人は、厳しい訓練や努力を積み上げて、すばらしい結果を得、そのことで大きな幸福感を味わい、またそれを味わいたいと思ってさらに努力するというパターンが多いそうです。だから、その大きな幸福感を味わったら自分の子にもそういう人生を送って欲しいと思うものだと思っていたので、驚くとともに、そんなものなのかなあと考え込んでしまいました。
子どもが小さいときは、「この子ひょっとしてすごいかも!」と、親はさまざまな夢を見たり、期待をしますが、なかなか期待通りにいかないのが現実です。
傍から見るととても順調そうに見えても、子どもの方に親の期待に応えなければという気持ちが強くて、こころに無理がかかっているということがあるのでとても注意をしなければいけません。無理な状態が続くと、さまざまなこころの病気を引き起こすことになってしまいます。
親の希望と子どもの希望が必ずしも一致するとはかぎりませんし、親のかなわなかった夢を子どもに託すというのは親のエゴだと言えるでしょう。
そもそも親子は全くの別人格ですので、一人前になるまでサポートし、見守ってやるのが親の仕事ではないでしょうか。大人になるまで預かっているというくらいに考えていたほうが良いかもしれません。
最近、親から精神的にも、経済的にも自立していない若者が増えています。そしてそれを受け入れてしまい、いつまでも世話をし続けそれが生き甲斐になっている親が見受けられます。
子どものためにとあまり自分を犠牲にしないことも大切だし、かといって自分の欲求のために子どもに我慢ばかりさせてしまうのも要注意です。家庭内のコミュニケーションをとって、お互いの気持ちを理解するように努力し、うまくバランスをとって楽しい家庭、楽しい親子関係を作れると良いですね。
親子と言っても、お互いに一人の人間同士として人格を尊重しあい大切にすること、つまり本当の意味で「愛」することが大切だと思います。
谷夫婦のお子さん、親はスポーツ以外の道をと思っても、本人のDNAがそうはさせないかもしれませんね。
今月から、「子育ての悩み相談しましょう」コーナーにエッセイを連載することになりました。子育てって人間にとってとても大切な仕事です。大変なことも沢山あるけれど、楽しさもいっぱい! そして何より自分自身が成長できるチャンスです。子どもを育ててみて初めて気がつくことが沢山あるはず。
嬉しかったこと、驚いたこと、困ったこと、つらかったことなど、子育てをして感じた様々なことを、みんなでおしゃべりしてみませんか?
子育てコンビニでは、毎月「子育てコンビニひろば」という集まりを開いています。子育てコンビニのスタッフ以外は毎回新しい方の参加があり、いつも同じメンバーの集まりではありません。
悩み相談に行くほどでもないけれど日ごろ気になっていることなどを、みんなで話してすっきりすることもあるようです。どうぞお気軽にお出かけください。
nana
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2005年10月号
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