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第4回「自分を開く」

 

 年末年始いかがお過ごしでしたか?
一年のうちでお盆とお正月、
現代ではとりわけお正月が家族の存在を大きく意識する時です。

 一年を振り返り、次の一年に思いを馳せる時に、
一緒に過ごす家族の存在がとても大切に思えるのもこの時期だと思います。
小さなお子さんがいると、一年の成長が目に見えるので、余計に感慨深いものですね。

 結婚して、子どもが生まれ、家族という言葉を意識するようになると、
自分と自分の親との関係、パートナーとその親との関係、自分とパートナーの親との関係またその逆など、
さまざまな人間関係について考えてしまいます。
そして、そのお付き合いの中で、色々な自分がいることに気がつきます。

 自己開示という言葉をご存知でしょうか?
その前にジョハリの窓について少し説明しましょう。

ジョハリの窓は、アメリカの心理学者ジョセフ・ルフトとハリー・インガムが発表した
「対人関係における気づきのグラフモデル」のことです。


自分から見た自分、他人から見た自分を
「知っている」「知らない」の2面に分けて作られています。
その4つの面について、簡単に説明しますと・・

A 自分も他人も知っている面 例えば身長が高いなど。

B 他人は知っているけど自分は知らない面 例えば、夜寝言を言うなど。

C 自分は知っているけど他人は知らない面 例えば人には隠していること。

D 自分も他人も気付いていない面 これは無意識な領域や抑圧された部分、埋もれている才能などかあたります。

  自分自身が
知っている 知らない
 他
 人
 が

 
 
 っ
 て
 い
 る
 A 開かれた窓  B 盲点の窓
 

 知
 ら
 な
 い

C 閉ざされた窓  D 未知の窓

  自分も他人も知っている自分の領域つまりAが広くなると、
人生を気楽に生きられるようになります。

さまざまな人間関係の中で、どうしても自分から見た自分の良い面だけを開示し、
弱い部分や知られたくない部分を隠そうとしてしまいがちですが、
そうすることが、こころに負担をかけ生きにくくしていることに
案外気がついてない人が多いようです。

 AをCの方に広げるためには、自分をオープンにしなければいけません。
「こんなことを言ったり、したりしたら、嫌われるのでは?馬鹿にされるのでは?」
などと思って人には隠していたことをオープンにすると、
他人はかえって、そういうあなたを尊敬したり、親しみを持ったりしてくれるものです。

また、AをBの方に広げるためには、
聞き上手にならなければいけません。
話しやすい雰囲気を作り、人の話に辛抱強く、じっくり耳を傾けるようにすると、
今まで知らなかった自分にに気がつくようになります。
そして、他人ととてもよい関係を作っていけます。

 自分を開く、つまり自己開示をすることは、
かなり勇気がいりますし、
人の話を聴くには、自分に余裕がないとなかなか出来ません。

しかし、すこしずつでも意識してこの2つを実行してみて、
そういう習慣を身に付けてしまうと、
とても楽になり、人生が楽しくなること請け合いです。

 さまざまな人間関係の中でどのように自分を開き、自分を受け入れてもらうか、
またどのように他人の話に耳を傾け、他人を受け入れるか、
つまりコミュニケーションをいかに上手にするかでこれからの人生にきっと変化があるはず。

 家族内の小さな関係も然り、外へ一歩出て、会社や学校での人間関係も然り、
今年は少しでもAの領域を広くするよう、
わたしも頭の中でジョハリの窓をイメージして生活してみようかと思います。

「え〜!これ以上ずうずうしくなっちゃうの〜!」と家族に言われそうですが、
Aを広くBCの領域を狭くすることにより、Dの領域が必然的に小さくなってきますよね。

そうするとどうなるかと言うと、抑圧された自分が解放されていき、
気がつかなかった才能などに目覚めることも可能なのだそうです。

そう考えると、コミュニケーションのとり方次第で、人間関係ばかりか、
人生が明るい方向に向いていきますね。

2006年がみなさまにとってすばらしい年になりますよう!

 最後になりましたが、「子育てコンビニ」では、
今年も「みんなで作ろう子育てコンビニ」を随時開いていきます。

どうぞお気軽にお出かけください

今年もどうぞよろしくお願いいたします。


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nana


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2006年1月号

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