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第6回「女の子と男の子」


■生まれ変わるとしたら、男か女か?

生まれ変わったら女が良いか男が良いかという調査結果を新聞で見ました。男に生まれ変わりたいという男性が8割で50年代から変わりないそうですが、女性は60年代前半までは男に生まれ変わりたいと言う人が6割ほどもいたそうです。しかし、その割合がどんどん減り今では約7割の人が生まれ変わっても女が良いと答えています。女が生きやすい時代になったということなのでしょうか?

 子どもを持つなら男の子か女の子かときかれると、最近は女の子という声が多いと聞きます。将来親の面倒を見てくれるからとか、母親の話し相手になるからとか親の勝手な理由からのようですが・・・・皇室に男の子がなかなか産まれず、女性天皇問題が議論されているのとは対照的ですね。

 わたしはどちらが欲しいかなどと考えたことはありませんでしたが、たまたま男の子と女の子を一人ずつ育てることになりました。子どもを持つ前は、小さい頃はあまり男女の違いがないものだろうと漠然と考えていましたが、育ててみると全く別の生き物と言ってもいいほど違うことがわかりました。


■女の子と男の子はこんなに違う・・・

 先ず出産の時、男の子は骨格ががっしりしているし平均では女の子より大きいので大変です。その点女の子は肩幅なども小さいし、お産が楽でした。また抱き心地が柔らかでビックリしたことを今でも覚えています。

 一般的に男の子の方が熱を出したり、手がかかるといわれていますが、家の場合は、下の女の子の方が小さい頃は熱をよく出して大変でしたので、個人差も大きいのかなと思いますが、遊ばせている時になんとなくお母さんから離れずに近くでおしゃべりしたり、遊んだりしているのは、女の子で、目を離すとどこに行ってしまうかわからなくていつも見張っていないと危なくてしょうがないのは男の子。男の子との付き合いは体力勝負でした。

車や電車に興味を持ち、ボール遊びや身体を動かす遊びが大好きなのは男の子で、人形遊びやままごと、クッキー作りや手芸などに自然に親しんで行くのは女の子の方でこれは、男の子だから、女の子だからと意図的にそういったおもちゃを与えた記憶はないのに気がついたらお兄ちゃんは電車や車が大好き、妹はシルバニアで遊んでいたという具合でした。

■子どもが成長して男女の違いを再認識

そして子ども達がある程度大きくなってくると、男女の違いはもっと大きくなるし、そんな頃になってやっと、夫婦間の考え方の違いも男女の違いからくることに気がつきました。

男の子はひとつのこと集中すると周りが見えないし、ましてほかの事を同時にやることは不可能。何か手伝いを頼むと、引き受ければちゃんとやるけれどとても時間がかかります。

女の子は要領よく手伝いをやりますし、何かしていても周囲に気を配っています。観察力も優れているので、小さいうちから小姑みたいなことを言ったり、母親に厳しい目を向けてきます。

何度言っても靴下を部屋のなかに脱ぎっぱなしにして、何日か分をまとめて洗濯籠に入れるのは男の子。女の子は自然に毎日できることなのに不思議です。洋服や寝具なども傷みが早いのは男の子。学校の体育のトレーニングパンツを何回破ったことか、その上兄妹一緒に買い換えたはずの掛け布団、お兄ちゃんのは何でこんなにヨレヨレになっちゃうの?っと不思議、起きている時だけでなく、寝ている時も動きが激しいのでしょうか。

■男と女の違いは染色体の作用?

ある本によると、この違いは染色体が大きく作用しているそうです。XXが女、XYが男の染色体だということは生物の時間に習いましたが、乱暴な言い方をするとXXで安定している状態にYが入って変化を起こした状態が男性と考えて良いそうです。安定している状態である女性が現実適応力が高く平均寿命も長い事は頷けます。一方Y染色体が様々な作用を引き起こしす男性は、身体の変化だけでなく行動面でも極端に走りやすいということです。そう考えると、優れたスポーツ選手に男性が多く、犯罪者の多くが男性というのも納得です。「女は実体だが、男は現象である。」とある免疫学者が言ったそうですが、まさに別物ですね。

■男女差にも注目してみる。

子どもと接していると、人間は一人一人本当に違うということに気づきます。 ある程度経験は生かせますが、それが誰にでも当てはまるということはありません。個人差を大切にしなければいけないということも事実ですが、この個人差の前に男女差があることに注目することも大事かなと思います。

「何で出来ないの!」と怒る前に男女の違いに目を向けてみると子どもの見方が変わってくるかもしれません。

  さて、あなたは生まれ変わったるとしたらどちらが良いですか?


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nana


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2006年4月号

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