力を抜いて,ゆったりと・・・・

第14回  市民交流カフェ C-Cafe スタート

■C-Cafe誕生

 三鷹市役所の市民センター内のプチモンドの跡地に、市民のためのカフェスペース、C-Cafeが誕生しました。
 この話が持ち上がってから、3月26日のプレオープンまで、2ヶ月程度というすごい速さでプロジェクトが進み、オープンして1ヶ月が経ちました。

 三鷹市ボランティア連絡協議会とみたかボランティアセンターが、協働のまちづくり事業の一環、新しい市民交流事業として、始めたものです。


■ボランティアでカフェを運営

 ボランティアだけでカフェを運営すること。これは、ちょっと考えるとかなり難しい、無謀と言ってもいいほどのことです。市民やボランティアセンター、市役所などの相互理解と協力そして何よりも、こういう場所を持ちたいという関係者一同の強いモチベーションがなければ、成り立ちません。

 わたしは、子育てコンビニを通して、今まであまり縁のなかった市民活動に足を踏み入れ、様々な年代の方々とお会いしお話しするチャンスをもつことができました。

そんな中で、みなさん口をそろえて仰るのが、「集まる場所が欲しい。」「交流の場が欲しい。」と言うことでした。それも「食」という、みんなの共通の楽しみを分け合える場所。

 C-Cafeプロジェクトのお知らせを受け、実行委員に立候補したのは、私たちもそんな場所が欲しいと言う思いを持っていたからです。


■開店までの苦労と開店後

 場所の提供はあるものの、資金はすべて寄付金で賄うため、直接お店を切り盛りする店長さんたちは、100円ショップや少しでも安い道具類を求めて、リサイクルショップを探し回ったり大変な努力や苦労をされました。

 フロアーや厨房を使えるように掃除したのも、テーブルにクロスを貼ったのも全部関係者のボランティア作業でした。そして、メニューの選定に、何度も会議が行われ、試作が繰り返されました。
 
 寄付も何とか、100万円を超えて、1日3万円の売り上げを上げれば何とか、回していけるというメドがつき、ゴールデンウイーク前までを目標に、関係者一同1日、1週間・・・と一生懸命乗り越え、目標額を達成できました。

 そして、目下の悩みの種は、人手不足です。  C-Cafe実行委員会に入っている方々は、実行委員長をはじめ、他の団体でも代表をしていたり、経営者だったりと多忙な方ばかり、それでも何とか午前11時半から午後4時までのカフェの営業をキチンとこなすため、人手が足りないと、かなり無理をして駆けつけていると言う状態です。

 みんなが無理なく続けていくためには、ボランティアさんがもっと増えると良いなあと言うのが今の切実な思いです。

■あなたもボランティアデビューしませんか

 ボランティアというと、まだまだ敷居が高いイメージが強いのですが、1回4時間程度、できる時だけで良いという緩やかなスタンスで臨めるものなので、C-Cafeは、ボランティアデビューにはうってつけの場だと思います。

 お子さんが学校に入ってちょっと時間ができて何かしたいと思った時、やってみるのにとてもよい機会だと思います。調理が好きな方は厨房で、コーヒーを入れたりという喫茶の仕事をやってみたいと言う方はフロアーで、少しの時間を人のために有効に生かすことができます。そして、何か自分が人の役に立ったという喜びを感じることができます。

 ここにかかわっている方々の笑顔や、「ありがとう」という感謝の言葉に私はいつも暖かいものをいただき、来て良かったなあと思うのです。

 C-Cafe・スタッフ入門講座も5月から毎月開かれます。
 
  

■みんなの「夢」に向かって一歩を踏み出したC-Cafe

 市民の交流と一口に言っても様々な交流の形があると思います。
 カフェに来る方同士の交流、カフェのスタッフとお客さまとの交流、福祉作業所からパンなどの販売に来られる方とボランティアやお客さまとの交流、ボランティア同士の交流。高齢者、障がいのある方、外国人、子育て中の方など、様々な方々の交流の場がC-Cafeなのです。
  
 ある時は、ボランティアとして、ある時はお客として、色々なスタンスで関われるカフェ。ちょっと時間ができたときに、ここに来たら誰かに会える、何か話ができる。

 そういう場所があると素敵だと思いませんか?

 今、ご近所づきあいがなくなり、地域の人間関係が希薄になっていることから、様々な問題が起きています。嫁姑の問題は少なくなったかも知れませんが、核家族での子育てに悩んでいるお母さん方が増えているのも事実です。

 子育てに正解はありませんが、経験した人の意見はとても大切ですし力になるものです。
わざわざ専門家に相談するほどでもないようなことは、井戸端会議的な雑談の中で解決できたりするものです。

 こういったカフェに出入りして、厨房で、フロアーで作業しながらのおしゃべりも良し、こんな機会に、様々な年代の方と知り合って人間関係を作っておくと、何か困った時に心強いですし、何よりも楽しいことです。

 C-Cafeが、軌道に乗り、心配なく続けていけるようになるまで、まだまだ沢山の議論も必要だし、沢山の方のご協力が必要です。

 ともあれ、オープンして1ヶ月、確実にC-Cafeはみんなの「夢」に向かって一歩を踏み出しました。

C-Cafeの様子は、ブログC-Cafe Style で発信中!


 「子育ての悩み相談しましょう」コーナーにエッセイを連載中です。みなさまのご意見ご感想をお待ちしています。
  
 子育てをしていて、嬉しかったこと、驚いたこと、困ったこと、つらかったことなど、子育てをして感じた様々なことを、みんなでおしゃべりしてみませんか?
 子育てコンビニでは、毎月「みんなで作ろう子育てコンビニ」という集まりを開いています。子育てコンビニのスタッフ以外は毎回新しい方の参加があり、いつも同じメンバーの集まりではありません。
 悩み相談に行くほどでもないけれど日ごろ気になっていることなどを、みんなで話してすっきりすることもあるようです。どうぞお気軽にお出かけください。
 皆様のご参加やメールでのお便りなどお待ちしています。


nana


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2007年5月号

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