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第60回 地域づくりサミットin はりま に参加しました
■本格的な夏到来!みなさまいかがお過ごしでしょうか?
わたしは、7月7日、8日と一泊で、兵庫県加古郡播磨町で開催された、「第4回地域づくりサミット & 人生創造大学 in はりま」に行ってきました。
5月頃、播磨町のこのイベントの企画団体の方から、お電話をいただき、「子育てのネットワークづくり」というお題で事例発表を頼まれました。
どのような経緯でわたしのところに話しが来たのかと思ったら、22年度の地域づくり総務大臣表彰で、NPO法人子育てコンビニの活動に興味を持たれたとのことでした。
それにしても、町制施行50周年を迎える兵庫県の、人口33,000人のまち、町の三分の一が人工島だそうです。どんなところだろうと期待と不安でいっぱいでした。
担当者のかたと何回か電話で打ち合わせをしながら、当日を迎えました。
■日本各地の事例を聞く
わたしの発表は、8日でしたが、出来れば、7日から一泊して参加してくださいとのことでしたので、7日の基調講演、自治体報告、シンポジウムにも参加させていただき、日本全国から集まってきた方々の貴重なお話しを聞くことができました。
基調講演は、埼玉県本庄市・まちの駅ネットワーク本庄代表の阿奈正子さん、自治体報告は北海道ニセコ町長片山健也さんと東京都江戸川区長多田正見さんというメンバー。
阿奈正子さんは「安心安全のまち」という題で、人と人の出会いと交流をサポートする、本庄市でのまちの駅づくり活動について、話されました。
北海道ニセコの片山町長は、「住むことが誇りに思えるまちづくり」という題で、住民自治のニセコのまちづくりについての報告でした。ニセコ町の人口は、4,720人。
そして、江戸川区の多田区長さんの自治体報告は、「子育て・人間教育共助のまち」という題で、とても興味深いものでした。
■江戸川区の自治体報告
江戸川区の人口は約678,000人、23区では、4位だそうです。
平均年齢も42.3歳と若く、合計特殊出生率も1.37と23区中1位だそうです。子育てしやすい区としても23区一を誇っており、その実態を映像を交えてお話しされました。
特に注目したのは、保育園の0歳枠をなくして、保育ママ制度を入れていること。家庭的保育が、乳児には大切だとの考えての制度だということで、保育ママさんと赤ちゃんとそのご家族が、成長の節目節目の報告など、長く良いお付き合いに発展しているお話しなどを伺いました。
また、江戸川区で、七年ほど前から始めているという、人生総合大学の制度も素晴らしいものでした。
北野勝さんを学長に迎えたこの大学は、生涯学習の場なのですが、二年間で単位を取り卒業したら、学校サポートや、地域貢献のボランティアなどを実践するというものです。
毎年約100名の定員で、選考があり、授業料もかかりますが、地域貢献をしたいというう意欲のがある方を募集しているので、学んだことを、社会に還元できる素晴らしいシステムだと思いました。
東京にいて、子育て支援の活動をしていても、なかなかこういった情報を得る機会が少ないと痛感しました。
■人生創造大学 子育て支援コース
2日目は、自己啓発コース、子育て支援コース、総合コースの3つの分科会に分かれていました。
自己啓発コースは、「プラス思考の習慣で道は開ける」という題で、深層心理学者阿奈靖雄氏の講演、総合コースは、美し国おこし・三重総合プロデューサー宮本倫明氏の「地域資源の生かし方」など、まちおこしの勉強でした。
わたしが参加したのは、子育て支援コース。
まず、わたしが三鷹市でのNPO法人子育てコンビニの活動や、活動するまでの自分自身のことなどをお話しし、次に絵本作家で千葉在住の、どいかやさんが、「千葉山暮らし時々絵本」という題で、お話しされました。
新作「パンやのコナコナ」をご本人が読んでくださったり、そのストーリーがどうやって生まれたかなど話されました。絵本のアイデアをどんな風に温めるかなど、絵本作家さんの暮らしぶりもきくことができ、すっかりフアンになってしまいました。
どいかやさんは、動物が大好きな方で、「ペットショップにいくまえに」という冊子を配布し、毎日殺処分される犬や猫が大量にいる一方で、お金儲けのためにペット業者に産み増やされる命に疑問を投げかけ、一匹でも多くの犬や猫を救う運動をしていることも話されました。
そして、最後は、「ぬくもりの中の子育て」という題で、播磨町でNPO法人みんなでネットワークういっくす播磨を立ち上げたばかりの米津実千代さんが、子どもたちや親たちに普段接していて感じた疑問から、NPOを立ち上げて、地域の中に子育てのネットワークを作っていこうと考えるようになるまでをお話しされました。
共感することがたくさんあって、どこも悩みは似たようなものだなあと感じました。
これからも、ご縁をいただいたので、情報交換を続けたいなあと思っています。
最後に播磨町子育て支援センターリーダーの竹内さんのコーディネートで、米津さんとわたしと参加者で、感想などを語り合いました。
■新しい出会いや体験の2日間
1日目の夜は、懇親会があり、全国各地からこの勉強会に参加している、まちおこし、地域づくり、生涯学習などに関心のある方々と交流しました。
参加者の年齢層はというと、中高年が多かったように思います。
高齢化社会に向けて、社会貢献やボランティアを続けたいという方々が、情報交換を楽しみに参加されている様子でした。
地域活動は、長生きに影響するとのデータも出たようですので、今後このような催しはきっと増えて行くことでしょう。
「年に3回ほど、こういった集まりに参加して、モチベーションをあげているのですよ。」と、ある参加者の方の言葉に、人と人との交流あっての、地域活動、まちおこしなのかもしれないと改めて感じました。
夏休みが始まりますが、地方の実家に帰省する方、ご実家のまちの子育て支援は、どうなっているかなど、調べてみてはいかがでしょうか?
そして、何か良い事例があったら、是非教えてくださいね。
「子育ての悩み相談しましょう」コーナーにエッセイを連載中です。みなさまのご意見ご感想をお待ちしています。
子育てをしていて、嬉しかったこと、驚いたこと、困ったこと、つらかったことなど、子育てをして感じた様々なことを、みんなでおしゃべりしてみませんか?
子育てコンビニでは、毎月「子育てコンビニひろば」という集まりを開いています。子育てコンビニのスタッフ以外は毎回新しい方の参加があり、いつも同じメンバーの集まりではありません。
悩み相談に行くほどでもないけれど日ごろ気になっていることなどを、みんなで話してすっきりすることもあるようです。どうぞお気軽にお出かけください。
皆様のご参加やメールでのお便りなどお待ちしています。
nana
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