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力を抜いて,ゆったりと・・・・



第63回学ぶ母たち



◆子育てと心理学
先日、ある心理学の勉強会に同席する機会がありました。
参加者は、小学生のお母さま方5名ほどの小さなグループでした。
子どものやる気を育てるには、どうすればよいか。子ども、特に小学生を育てている親は、毎日の子どもとの生活の中で、試行錯誤しながら、悩んでいます。
嫌いな科目をなくしたいとか、宿題を自分でちゃんとやれるようになってほしいとか、規則正しい生活ができるように、忘れ物をしないようになどなど、あげるときりがありません。
出来ているところは、当たり前と思って気がつかないのですが、出来ないところは、目立つので、ついつい毎日小言ばかり言ってしまって、子どもの寝顔を見ながら、反省・・・なんてことありませんか?

◆熱心に学ぶお母さんたち
子どもを育てた経験があればわかりますが、子どもは一筋縄ではいきません。
小学生くらいになると、特に女の子は口も達者になるので、簡単には言うことを聞きませんし、理不尽な要求には反抗してきます。
毎日、家事や仕事に追われる親、特に母親は、ついつい大人の力で、怒って制しようとしますが、たいていうまくはいきませんし、力で脅してもその場限りで解決にはなりません。
この教室では、さまざまな心理学の理論などを紹介しながら、やる気を引き出すためには、どのような接し方が良いのかなどを学んでいました。
参加しているお母さん方は、本当に熱心にノートを取り、紹介された本を読んだりと真剣に、子どもとの上手な向き合い方を探っているようでした。

この日は、先生が、「努力は必ず報われる」などの様々な名言を書きだしたものを15ほど読みあげて、その中から自分の気に入ったものを選んで、それについて各自コメントしたりという時間もありました。
どれも、昔から伝わる名言ばかり。言葉は知っていても、それを生活に生かしているかというと、目先のことで精いっぱいの毎日では、じっくり言葉を味わうどころか、あれこれ子どもに注意ばかりしてしまいます。

質問や発言を聞きながら、お母さん方の向学心の源は、子どもに対する大きな愛情だと感じました。
私が子育てをしている頃、お母さんグループでルソーの「エミール」を読む会をしている方がいました。やはり子どもの教育について、真剣に考えている方々だったと思いました。
ふとそんなことも思い出し、お母さんって本当にすごいなあと感心しました。

◆よい言葉がけ
私自身も、子どもが小学生だった頃、大きな問題を抱えていたので、カウンセリングの勉強に通ったことがありました。
さまざまな心理学の理論をかじり、自分の心はこんな傾向(感じ方のくせ)を持っているんだとか、自分はこう感じても、他人は全く違う感じ方をするんだとか、いろいろ発見があり、これまでの自分の間違った思い込みにたくさん気がつきました。
これまで、絶対正しいと思っていたことが、間違いだったことがわかり、正に目からうろこということもたびたびでした。

そして、子どもに対してよい言葉がけをすると、それは、子どもの心に少しずつ溜まっていって、すぐには効果は見えなくてもいっぱいになったら必ず良い結果が出てくること、
また、悪い言葉がけは、逆の効果をもたらすことも学びました。
良い結果とは、子どもとの関係が良くなり、子育てが楽しく感じられるようになることです。

◆ほめること
大人もほめられると嬉しいように、子どもたちは、ほめられたり、認められたりすることを本当に喜びます。
とりわけ、自分の親にほめられることほどうれしいことはないでしょう。
わたしも、父にほめられた思い出は、今も心に残っています。
親に一度もほめられたことがないと、大人になってからも、そのことを心に傷のように持っている人もいますので、折に触れて気づいたことはほめること、ほめ上手になることは、親子の関係をとてもよくします。

◆どんなところにもほめる種はある
ほめ上手といえば、「bloom〜生まれたのは私」の完成披露上映会で再開して以来、時々連絡を取り合っている、詩人でエッセイストの浜文子さんを思い出します。
浜さんは、「母になったあなたに贈る言葉」など子育てについての著作がたくさんあり、私も愛読しています。
これまで何回かお会いしたときにかけていただいた言葉は、今も私の心の支えになっています。
先日久しぶりに葉書をだしたところ、素晴らしい達筆で、すぐにお返事が来ました。
そこには、「なつかしいお便りありがとうございました。いつも貴女からのおはがきは美しくセンスが良く、見入ってしまします。・・・・」とあり、なんとほめ上手な方なのだろうと、
そのほめ方のセンスにこちらが脱帽でした。
どんな小さなところにも、ほめる種はあるものだと、気がつきましたし、こんな風にさりげなく人をほめることができるようになれるなんて素敵だなあと思いました。

◆自分の中に良い気づきをもって
子どもを育てるには、時間がかかります。
何でも親が手を出したら、その時は、速く片付き、自分も楽ですが、あとで必ずつけが回ってきます。
今自分が楽になることよりも、先で楽ができるように、子どもが小さい間はじっと我慢して待つ姿勢を持つことが大切ではと思います。

こどものためにとか家族のためにといいながら、私たちは、知らず知らずに自分中心に物事を考えてしまいがちです。
子どもを叱るとき、ちょっと立ち止まって、子どもの立場に立って状況を見直してみませんか。
夫には愚痴ばかり、子どもには叱ってばかりいた私が、少し余裕をもって子育てや夫婦関係を見ることができるようになったのは、心理学などを少しだけ勉強したからかもしれません。

秋も深まり、紅葉も始まりました。
この良い季節に、本を読んだり、好きな音楽を聴いたり、勉強会や講演会に参加したり、映画を見たり、また自然の中を散策したり、五感いっぱいに良い刺激を受けて、自分の中に良い気づきを得て、新しい目で子どもや家族と向き合ってみましょう。





 みなさまのご意見ご感想をお待ちしています。
  
 子育てをしていて、嬉しかったこと、驚いたこと、困ったこと、つらかったことなど、子育てをして感じた様々なことを、みんなでおしゃべりしてみませんか?
 子育てコンビニでは、毎月「子育てコンビニひろば」という集まりを開いています。子育てコンビニのスタッフ以外は毎回新しい方の参加があり、いつも同じメンバーの集まりではありません。
 悩み相談に行くほどでもないけれど日ごろ気になっていることなどを、みんなで話してすっきりすることもあるようです。どうぞお気軽にお出かけください。
 皆様のご参加やメールでのお便りなどお待ちしています。


nana


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2012年11月号

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