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第80回 ママたちがおしゃべりに求めるものとは?


■新年度スタート
満開の桜もあっという間に終わり、八重桜の季節となりました。
新しくご入園、ご入学のお子さんたちも少しずつ新しい環境に慣れてきたころでしょうか。
そして、お母さんお父さんたちも新たな出会いの季節、新しいお友達が増える時でもありますね。

■ママたちの会話
先日ある新聞で読んだコメントで気になるものがありました。
育休を取ったり、子育て支援やワークライフ・バランスに理解のあるパパのお話でした。
仮にYさんとします。
Yさんは、育休を取った時、お子さんを連れて公園デビューをしました。
近所のお母さんたちと知り合いになり、一緒に雑談するようになったのですが、そこである事に気づいたのです。
ママたちは、子どもや夫への不平や不満をよく口にします。そして、それを聴いている人は、「そうそう、そうなのよ、家もねえ・・・」と続くのです。
会社のコンサルなどのお仕事もしているYさんは、何か打開策を言わなければと、「いいえ、家はこんな風にして乗り切って、とっても良かった。」とか、「その場合は、どこそこに相談して・・・・・」などという応対をすると、なんとなく相手が引いていく感じがしたそうです。
それを繰り返しているうちに、もしかしたら、本気で困っているわけではなくて、今の状況を人に話して、自分もそうだと同感してもらうことで、安心しているのではないかと気づいたそうです。
それからは、主に自分の家庭で困っている事や、失敗談などを選んで話すようにしたら、うまくママグループに受け入れられ仲間に入れたというのです。

■女性は共感が大切
男性と女性の会話について、とらえ方が根本的に違うものだという事が良くわかります。
女性は、会話の中身よりも、気持ちの共有を重要視します。
男性は、会話の中身が大切で、自分に何か答えを求めているのではないかと思って、相手の役に立ちたいとアドバイスなり、答なりを言わなければと頑張るようです。
夫婦の会話のすれ違いもこんなところから生まれていますね

■時には愚痴もいいけれど
わたしもある時、気がつきました。
ときどき会っておしゃべりする古くからの友達がいるのですが、何年もずーっと夫や自分の家庭環境についての同じ内容の愚痴に近い悩みを話すのです。
いつも同じことを言っているなあと思いながら、相槌を打っていたのですが、ある時、こんな風にしてみたらどうかしら、といったような話題にしてみたところ、あまり良い顔をされず、それからなんだか疎遠になっています。
そう、黙って同じことの繰り返しでも聴いてあげるべきだったなあと反省しました。
そうはいっても、正直なところ、話題が豊富だったり、会話の内容が多岐にわたっている人とのおしゃべりの方がずっと楽しいのも事実ですし、新しい情報をゲットできたりすると、満足感もあり、ストレス解消と一石二鳥、またその人と会っておしゃべりがしたくなります。

本当に楽しいおしゃべりは?
小さな子どもを育てていて、専業主婦で家庭にいると、どうしても子どもと家族が中心になり、自分のことは二の次三の次の状況になります。
だから、ママ友との会話のネタは、子どもと夫や実家の話となってしまいがちです。
それもそれで、聴いてもらうとすっきりするし、話すことは大切です。
しかし、誰でも、本当に楽しい会話は、趣味の話だったり、最近のニュースについてのコメントだったりしませんか?

■子育てと家事はハードワーク
女の人は、基本真面目に作られているなあと常々思うのですが、(昨今は色々なケースがあり、一概には言えないかもしれません。)子どもを生んだら、ちゃんと育てなければというスイッチが入って、子どもについてのすべてが自分の責任と思いがちです。
特に専業主婦になると、家庭と子どもは自分の分担と思いますので、真面目な人ほど力が余計に入るようです。
わたし自身も、仕事を辞めて専業主婦になった時は、そんな思いでいました。
しかし、子育てと家事を専業でしばらくやっているうちに、まともにやっていたら、これはものすごいハードワークであることに気づいたのです。

■子育て中でも自分らしく
家庭生活、家事も育児も、家族の協力なしには成り立ちません。
家事や子育てを女の人だけの仕事と位置付けるのは、もう時代遅れです。
専業主婦であっても、家庭を一つの単位ととらえると、その中の構成員の一人なのですから、お互いにお任せではなくて、役割分担をするとうまくいくのではないでしょうか?
ママ同士のおしゃべりで、家庭内の悩みを共有することも大切ですが、自分の趣味や好きな事、やりたいことなどを話したりできるとママの顔でなく、自分らしい会話ができ、本当のお友達ができるのではないでしょうか?
新学期で、保護者会のシーズンです。
子どもネタでなく、違った切り口で会話をしてみませんか?
意外なところに趣味が同じだったり、気の合う人がいるものです。
この春、素敵なお友達が見つかるといいですね


 みなさまのご意見ご感想をお待ちしています。
  
 子育てをしていて、嬉しかったこと、驚いたこと、困ったこと、つらかったことなど、子育てをして感じた様々なことを、みんなでおしゃべりしてみませんか?
 子育てコンビニでは、毎月「子育てコンビニひろば」という集まりを開いています。子育てコンビニのスタッフ以外は毎回新しい方の参加があり、いつも同じメンバーの集まりではありません。
 悩み相談に行くほどでもないけれど日ごろ気になっていることなどを、みんなで話してすっきりすることもあるようです。どうぞお気軽にお出かけください。
 皆様のご参加やメールでのお便りなどお待ちしています。


nana


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2014年5月号

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