第81回 にっぽん子育て応援団 結成5周年記念フォーラム に行ってきました。
■あれから5年・・・・
梅雨に入り、気温差が激しい日々が続いています。体調管理が難しい時ですね。
わたしも、なんだかちょっと風邪気味です。みなさんも気を付けてくださいね。
さて今年も、にっぽん子育て応援団 http://nippon-kosodate.jp/結成5周年記念フォーラム 「あれから5年 いよいよキックオフ!子ども・子育て支援新制度」が、5月24日大妻女子大学千代田キャンパスで開催されました。
思い起こせば、5年前、2009 年 5 月に産声を上げたにっぽん子育て応援団、わたしもこの集まりに通って5年です。
見回すと、参加者の顔ぶれもだいぶ違ってきていて時代の流れを感じました。
にっぽん子育て応援団のフォーラムについては、毎回レポートをあげていますが、税と社会保障の一体改革のかけ声のもと、 2012 年 8 月に子ども・子育て関連 3
法が公布、2013 年 4 月には新制度の骨格に関する協議が国の子ども・子 育て会議で始まりました。
市区町村での子ども・子育て会議も始まり、すべての子どもと子育て家庭をしっ かり支えるしくみを、地域のみんなでつくりあげられるかどうかが、これから問われます。
せっかく制度ができても、うまく活用されなければ。この仕組み作りにかかわった方々のこれまでの努力が報われませんものね。
このフォーラムには、子ども・子育て関連 3 法案
作成の陣頭指揮を執った村木厚子さんと、にっぽん子育て応援団の企画委員の方々が、これまでを振り返り、またこれからについてお話しされました。
また、後半は、地域子育て支援の今後について、自治体首長、子ども・子育て会議関係者、国の担当官と語り合うということで、先進自治体のさまざまな報告を聞くことができました。
■全員参加の子育て応援団
堀田団長のごあいさつの後、プロローグとして、結成から5年 「これまでの、そしてこれからの応援団」と題して、厚生労働省事務次官 村木厚子さんとにっぽん子育て応援団企画委員5名と勝間団長が5年前から今日までを振り返りながらそれぞれの子育て支援への思いを語られました。
コーディネーターは、応援団の祖父母世代団長の樋口恵子さんと堀田力さん。
村木さんは、この国の子ども政策が弱いこと、当事者は手一杯の状態で、声をあげる余裕もない、どうやって予算をとるのか、子育てを社会でサポートするために子育てに財源が行くようにと、その間政権が3回も変わったけれど、持ち続けたご自身の強い思いを語られました。
厚生労働省から資生堂の副社長をされた岩田喜美枝さん、同じく厚生労働省を経て現在大分大学教授の椋野美智子さん、小児科医の柳沢正義さん、『経産省の山田課長補佐、ただいま育休中』の著書でも知られる元横浜市副市長の山田正人さん、団長の一人勝間和代さんそして、団長と事務局の橋渡し役とおっしゃるNPO法人びーのびーの代表の奥山千鶴子さん。
それぞれが、子育ての当事者としてかかわった経験や、仕事上の立場から、これまでの思いを語られました。
男性が女性とともに子育てをする社会にならなければいけない、そのためにはワーク・ライフ・バランスが必要、そしてこの問題に企業が関心を持たなければ変わらないことなど、社会全体の意識が変わることが必要だと再確認しました。
産んだ人も産まない人も関係なくみんなに責任がある、「全員参加の子育て応援団」をめざしましょうということでまとまりました。
■みんなでつくる、地域子育て支援
「いよいよキックオフ! 子ども・子育て支援新制度」平成26年度の自治体予算調査報告,勝手に表彰「すてきな子育て支援大賞」を間にはさみ、後半のパネルディスカッションが始まりました。
テーマは、「みんなでつくる 地域子育て支援」先進自治体の現況報告と課題解決に向けたこれからの動き
以下がパネリストのみなさんです。
・新宿区長 中山 弘子さん
・北本市長 石津 賢治さん
・相模原市子ども・子育て会議会長 岡 健さん
・墨田区子ども・子育て会議公募委員 荘司 美幸さん
・内閣府 参事官 長田 浩志さん
コーディネーターは、勝間団長と岩田企画委員でした。
新宿区の中山区長は、「新宿区を子育てしやすいと実感できるまちにしたい」と言う想いをこめて、実践してきたこれまでの取り組みとその成果をお話しされました。
調査で、子育てしやすいと思う人が増えているそうです。やれることをしっかり地道にやっていかなければいけないし、人の意識は状況が変われば変わるとおっしゃっていたのが印象的でした。
保育所に9年間送り迎えに通ったという石津北本市長も、子育てしやすいまちづくりをめざす北本市におけるユニークで手厚い子育て支援の取り組みとその成果を披露され、子育てをしたい人は、北本市に引っ越してきてはとPRされてました。
墨田区子ども・子育て会議公募委員の荘司さんは、4人の子どもを育てる現役の母親として、墨田区の子ども・子育て会議に参加、当事者の声を届ける事の大切さを訴えておられました。
相模原市子ども・子育て会議会長の岡さんは、制度ができても保育の安心、安全が常にチェックできなければいけないこと、基準をつくることの重要性や大変さについてお話しされていました。
内閣府の長田さんは、ご自身も子育て中であることから、セーフティーネット、特に病児、病後児保育は、稼働率に関係なく必要な事、国の担当官として、子ども・子育て新制度をスタートまでにもっと多くの人に広めて欲しいと仰っていました。
■地域に合った子育て支援の大切さ
新宿区、北本市、相模原市、墨田区、同じ子育て支援と言っても、地域性の違いもあり、様々な形があり、ニーズも違います。
子ども・子育て会議もきっとみんな違っている事でしょう。
その地域に合った子育て支援の大切さを改めて感じました。
27年度から、新しい制度が始まります。
誰もが、子どもを産み育てたいと、自然に思える社会に、これから変わっていくように、子育て支援NPOとして、小さな力ですが、自分たちにできる事をこれからも継続していかなければと思いました。
最後に、にっぽん子育て応援団の考える目標を紹介しておきます。
すべての子ども達が、家族の愛情に育まれ、
また、子ども同士の積極的な関わり合いの中で、
そして、地域や社会の多くの大人の慈しみの中で、
心豊かに成長できる環境を保障すること
みなさまのご意見ご感想をお待ちしています。
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nana
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2014年6月号