第92回 健康と体重
■健康診断の季節ですね
新学期が始まり、子ども達も健康診断で、体重、身長、視力などの他、さまざまな検査があるのではと思います。
普段気がつかない子どもの身体の変化に家族が気づく機会でもあります。
ところで、BMIってご存知ですか?
BMI(ボディマス指数)とは、体重と身長の関係から算出される、ヒトの肥満度を表す体格指数です。
BMIはつぎの計算式で計算できます。 BMI計算式 BMI=体重(kg)÷身長(m)×身長(m)
インターネットで調べると、BMIの説明や、数字を入れると計算してくれるページがあります。
■病気になりにくいBMIは?
日本肥満学会が決めた判定基準によると、統計的にもっとも病気にかかりにくいBMI22を標準とし、25以上を肥満として、肥満度を4つの段階にわかれています。
わたし自身は、ほぼ標準値なのですが、標準値だと見た目はちょっと太目なので、19くらいにしたいところですが、食べて痩せるのは難しいです。
BMIなどが気になったのは、家族が体調を崩し病気療養をしているためです。
幸い病気による過度の食欲不振や体重が減るという事はなく、喫煙をやめたために体重が増加してしまいました。
身長が高いので肥満と言う意識は全くなかったのですが、BMI値を計算してみると、何と26!
これは、何とかしなくてはと食生活、運動などに気をつけ始めました。
BMI26を22にするためには、夫の場合13キロも減量しなくてはいけません。
しかし栄養バランスよく減量するのは、至難の業。
1か月1キロずつを目標にコツコツ続けなければならないわが家の長いプロジェクトとなりました。
■栄養バランスとカロリー
まず毎日の食事のバランスをチェックするために、食事の記録をつけ始めました。
保健センターで開催されているカロリー計算の教室にも出てみました。
身長、毎日の運動量などから、自分の一日の消費カロリーを出し、それに沿った食べ物をバランスよく取るやり方を習いました。
1単位80Kcal として、例えば私の場合は、一日22単位です。
それをバランスよく取らなければいけません。
@穀類、いも、マメなど 10.5単位
Aくだもの 1単位
B魚介、大豆、卵、チーズ、肉 5.5単位
C牛乳など1.5、D油脂、他紙性食品など 1.5単位
E野菜 1.2単位
Fみそみりん、砂糖などの調味料 0.8単位
出来るだけ多くの種類の食材を使ったものを食べることが大切です。
この1単位80kcalと言う考え方を初めて知りました。
ちなみに、1単位は、ご飯だと軽く半膳。パンだと6枚切りを1/2枚。納豆40g。野菜だと300グラムでも 1単位。
毎日細かく計算するのは、面倒だしストレスになりそうなので、やりませんが、知識として知っておくことは大切だと思いました。
■メロンパンのカロリー
そして、この教室で印象に残ったお話しがあります。
ある日の昼食、ご飯、納豆のオクラ和え、きんぴらごぼう、味噌汁、バレンシアオレンジ。ご飯は150g、味噌汁には、小松菜としめじ、きんぴらごぼうには人参とこんにゃくも入っています。
この食事一食分のカロリーが440kcal。
これは、なんとメロンパン1個分と同じカロリーなのだそうです。
菓子パンのカロリーの高さは、みなさんご存知とは思いますが、バランスの良い食事とカロリーの関係が良くわかる例だと感心しました。
■ぽっちゃり型が長生き説!
ここまで書いていると、あるテレビ番組でがんの専門医の方が、がんになりにくいのは、痩せ型でもなく、中肉中背でもなく、ぽっちゃり型だという話をされているのが聞こえてきました。
しかも、BMIは、26〜27くらいが良いとか。
ということは、先ほど書いたわが家のプロジェクトは、もう目標を達していることに!!
本当にそれでいいのかなあと、医者の友人に聞いてみると、少なくとも禁煙前の体重に戻す努力をした方が良いのではとのアドバイスをもらい、マイナス5キロを目ざすことにしました。
■バランスのとれた食事、睡眠、運動を実行しましょう
病気にならない身体を作るためには、バランスの良い食事の他に、睡眠と適度な運動が必要と言われています。
体重、体脂肪、BMIなどなど、数字に弱いわたしたちは、つい数を気にしがちです。
毎日、季節のものを野菜中心に食べ過ぎないように美味しくいただく、適度な運動と夜更かしをしないでちゃんと睡眠をとること、無理をしないで、疲れたら休む。
簡単なようでなかなか実践できないこれらのことを続けていけば自然に健康体になるのではと思います。
ある舞踏家の方が「人間の身体は、頭よりもずっと賢い。」と、言っていました。
頭では大丈夫と思っていても、無理をすると反応はすぐに身体に現れます。
数字にとらわれずに、毎日ゆったりとした気持ちで過ごせるようにしたいものですね。
大人が健康に気をつけて生活することは、子どもたちの生活によい影響が出ることは間違いありません。
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nana
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2015年5月号