公開日 2016/05/17
ママとパパのリレーエッセイ 第159回 -伊達さん-
はじめまして。三鷹のファイナンシャルプランナーの伊達と申します。子育ての経験はありませんが、今回ご縁があってリレーエッセイを書かせていただくことになりました。
三鷹市に住んで5年になりますが、中央線沿線という交通の便の良さや、緑豊かな郊外の雰囲気にますます三鷹の良さを感じている日々です。今は新学期の季節ということもあり、学校のそばを通りかかるといつもと違う新鮮な雰囲気を感じます。
ファイナンシャルプランナー(FP)という資格を持っている関係で、暮らしのお金に関する相談を受けることが多くあります。相談に来られる方は、高齢者の方から若い独身の方までさまざまです。最近は若い方を中心にファイナンシャルプランナーの認知度が上がってきたためか、子育て世代の方からの相談も増えているように感じます。今回は相談を受けた時の印象を少し綴ってみたいと思います。
子育て世代の方が相談に来られるきっかけとしては、子どもが生まれ家族の将来のことを考えるようになったというケースが多いようです。それまでは将来ましてや老後のことなど全く気にならなかったのが、子どもが生まれると急に身近な事に思えてしまう。子どもが生まれると6年後に小学校入学、その後中学、高校、大学、子どもが巣立った後は自分たちの老後と、子どもの将来と共に御自身の将来が具体的にイメージできるようになるからではないでしょうか。今の現役世代の方は老後の生活を子どもの世話にならず自分達で何とかしようと考えている方がほとんどですが、これも時代の変化なのだと感じさせられます。
さらに家族が増えることで住まいのことも考えるようになり、賃貸にするかマイホームを購入するかなど思いがどんどん広がっていきます。子どもの教育、マイホーム、老後の生活、お金がどれくらい必要になるのだろうかと心配して相談に来られる方が多いようです。
相談の場で感じることですが、人は何かもやもやした悩みを抱えている時が一番つらいのだと思います。初対面の時は緊張気味ですが、悩みを話すことで「ふーっ」と息をつく感じで気が楽になり、少しずつ悩みの正体が分かってくることで「ほっ」とする。そして、何から手をつければ良いか分かってくると「やる気」が湧いてくる、そのようなことを感じることが多いです。
小さいお子さんを連れて相談に来られる方も多いです。子どもは親のことをよく見ています。相談の場にいる子どもは、自分の将来の学費の事を話しているとまでは分かっていないでしょうが、なんとなく自分に関係ありそうな話だなと感じているのかもしれません。子を思う親と、親を応援する子のお互いの想いを感じることが多いです。不安を解消して前向きに進んでもらえるように、今後もがんばって活動していきたいと思います。