「ゆりかご面接」ってなあに?

公開日 2016/05/20

「ゆりかご面接」ってなあに?

平成28年4月から始まった「ゆりかご面接」をご存知ですか?
「ウエルカム ベビー プロジェクト みたか」という、これから赤ちゃんを迎える妊娠期から子育て期にわたって、切れ目なく子育てを応援していこうという三鷹市の取り組みがあり、そのスタートが「ゆりかご面接」です。

三鷹市の妊婦さんの数は、だいたい1700人だそうですが、その全員を目標に総合保健センターの保健師さんが「ゆりかご面接」を実施して、妊娠中や産後のサービス・地域情報の案内や相談を行っています。

お申し込みその他については、市のサイトをご覧ください。

ゆりかご面接について、総合保健センターに伺っていろいろお話を聞いてきました。



Q:「ゆりかご面接」は、どんな経緯で始まったのですか?
A:市内には、核家族が多く、親世代の支援が受けにくく、妊婦さんが子育てへの不安を抱えがちになるため、少しでもそういった不安を軽減するために保健師が、妊婦さんから出産や産後の子育てに関する相談を受けるこの面接を始めました。

Q:面接の具体的な内容は?
A:妊娠中、出産、産後について何でも相談できますが、特に何を話したいという事がなくても大丈夫です。市内の子育てや子育て支援に関する情報をできるだけたくさん提供しています。

Q:面接を受けた方の反応は?
既に、4月末の時点で100名以上の方が面接を受けました。
具体的なお話が聞けて良かった。
相談してい良いんだ、話して良いんだと思った。
親身になって話を聞いてもらえてとても安心できた。
様々なサービスがあることがわかり、アドバイスもいただき悩み事が軽減しました。
などなど、とても好評です。

Q:面接時間が平日のみになっていますが、お仕事をしている方は大丈夫なのですか?
A:母子健康手帳をもらいに来て、そのまま面接していかれる方もいたり、妊婦健診の日に合わせて予約する方もいらっしゃいます。

Q:初めての出産の方だけが対象ですか?
A:二人目三人目の方も、もちろん大丈夫です。なんとなく心配だと思っていることを話していただいています。

Q:両親学級とはどう違うのですか?
A:両親学級は、集団に対する子育ての技術的なアドバイスやグループワークです。お友達作りなども目的としていて、個人的なお話しをすることは難しいです。

Q:ウエルカム ベビー プロジェクト の切れ目ない支援とは?、
A:これまでの健診と健診という”点”ではなく、「ゆりかご面接」を通して妊婦の時からつながる事で、いつでも何かあれば総合保健センターに相談できるという支援体制です。
そして、相談された方が必要な支援を受けられるようにお手伝いをしています。

Q:面接を受けたあと、他市に引っ越した場合はどうなるのですか?
A:支援が必要な方については、ご本人の承知をいただいた上で、引越し先の担当部署に引き継ぎをしています。

Q:ゆりかご面接を受けると、子育て応援ギフト券(こども商品券1万円分)をいただけるそうですが、どこで使えるのですか?
A:デパートやスーパー、おもちゃ屋さんなど全国約5000店の加盟店で利用できますが、市内の店舗でも使えるところがこれから増えていく予定です。
任意の予防接種、親子で参加できる講座などにも使えるようになると使い途が広がりますね。

Q:妊婦さんに何か伝えたいことは?
A:市内の子育て関連の施設など、動ける時に出かけて行っていろいろ見ておきましょう。生まれてからのことをイメージしておくことがとても大切です。
「プレママ・プレパパ散歩」や「妊婦さんと助産師の交流会(マタニティ・カフェ)」なども開催されていますので、「みたか子育てねっと」や市報などをみてぜひ参加してみてください。


【取材者感想】
15年近く前から「みたか子育てねっと・子育てコンビニ」に関わり、子育て支援の情報を発信してきましたが、妊娠したときからの支援が必要だと常々感じていました。
通常産休に入るぎりぎりまで、仕事をしている方が多く、情報収集の機会もネットに頼っているのが実情ではないかと思います。
そんな中で出産までを目標としてきた妊婦さんが、産後ほっとする間もなく新生児と二人っきりの生活になり、不安や戸惑いを感じている状況をたくさん見てきました。
「ゆりかご面接」が始まったと聞いて、早速お話をうかがってきました。
面接を受けた妊婦さんたちは、地域のサポートなどの情報を得て、みなさんとても安心され、喜ばれているようで本当に良かったと思います。
切れ目のない支援ということで、いつでも相談できる体制は素晴らしいと思います。
面接というと堅苦しいイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれませんが、気軽にお話ができる場所です。
顔を合わせてお話ができる機会は貴重です。
三鷹市の妊婦さん全員が受けられるといいですね。
 


2016年5月号

reported by nana