第3回 「暮らしの保健室みたか」について

公開日 2016/09/01

ロゴ子どもすくすく元気コラム「暮らしの保健室みたか」について

みなみうら生協診療所の金子 惇(まこと)です。連雀通りの南浦の交差点近くにある「みなみうら生協診療所」というところで働いている医師で、高齢者の外来、訪問診療や小児の診療、予防接種を中心に活動させてもらっています。
自分は2年前に東京に来ましたが、それ以前は人口1300人の沖縄の離島・伊平屋島診療所で島内唯一の医師として3年間働いていました。 0歳の子どもさんから100歳を超える高齢者の方まで来る診療所で、「ハブに咬まれた」などの外傷から「学校に行こうとすると体調が悪くなる」といったこころの問題まで幅広く取り組ませてもらっていました。
三鷹の皆さんにも分かりやすい言葉で健康についてお伝えし、一緒に考えていけたらと思っています。


◆「暮らしの保健室みたか」について◆

 

 

第3回目は「暮らしの保健室みたか」についてです。
7月から診療所の2階の空きスペースを週1回「暮らしの保健室」という活動に使ってもらうことになりました。診療とは別に地域の皆さんの役に立てることをと考えていたところ、たまたま既に活動している団体「暮らしの保健室」さんに入ってもらうことが出来ました。色々な皆さんにどんなものかぜひ知ってもらいたいので、どの様な活動をしているか室長の浜 絵里子さんに聞いてみました。
 

Q1. 「暮らしの保健室」とはどういうものですか?
・浜さん
室長の浜は元々医療機関に勤めていました。病気が重症化してから、最期の最期になってからつながる方も多く、多くの方が「こんなはずじゃなかった」と口にされていました。私自身も何もできずとても悔しい思いがありました。もっと早くに関われていたらとずっと思い続けてきました。
そこで、誰もがふら~っと気軽に立ち寄れる、学校の保健室のような場所が地域の中にあったら、「病院へ行くほどじゃないけど」とか「公的な窓口に行くほどでもないけど」という「ちょっとした困りごと」を抱えた人達の受け皿になれるのではないか、と考え「暮らしの保健室みたか」を始めました。
みなさんが「困ったな」と感じた時にまず最初に相談ができて、必要であれば私達を入口として様々な支援窓口、サービスなどにおつなぎしていきたいと考えています。
また、相談したい事はないけど誰かと話をしたくて、と来てくださる方もいます。お茶を飲みながらほっこりできる、みなさんの「居場所」にもなれたらなと考えています。 
 

Q2. どの様な相談を受けていますか?
・浜さん
今まで相談の内容としては
「病院に行くほどじゃないけど気になる症状がある」
「こんな症状があるけどどの医療機関を受診したらいいか」
「医者の説明がわからなかった」
「大きな地震があって一人暮らしに不安を抱いている」
「病気を抱えた家族の介護に疲弊している」
「役所から届いた書類の内容がわからない」など様々です。
何かお困りのこと、不安なことがあればどんな些細なことでも結構ですのでお気軽にご相談にいらしてください。
 

Q3. どのように運営していますか?
・浜さん
自身の病気の経験、介護や育児の経験を活かして困っている方のサポートをしたい!と考えている市民ボランティアの方を中心に運営しています。
特に助成金などはいただいておらず、今のところボランティアで動いています。
 

以上の様な感じです。浜さんも子育て中ですし、他のメンバーも子育ての経験がある方がいらっしゃいますので子育ての相談ももちろんOKですし、病気の子どもさんの相談、学校の勉強の相談などにも乗ってくれたり必要な所に紹介してくれたりすると思います。週1回水曜日の10~14時でみなみうら生協診療所の2階でやっていますのでぜひお気軽に足を運んでみて下さい。
 


~子育てねっと子育てコンビニ編集部より(補足)~
金子先生のいらっしゃるみなみうら生協診療所での「暮らしの保健室みたか@みなみうら」では、金子先生もお時間が空けば参加されるそうです。また、何かあれば診療所の医療者へ相談も可能で、近所の薬局さんもお顔を出してくださったりするそうですよ。心強いですね。
こちらの@みなみうら以外でも駅前・野崎・中原など市内各所で暮らしの保健室は随時開催されていますので以下にご紹介します。
相談事など何もなくても構わないそうです。お子さんを連れて普段のお出かけ先の一つとして、おしゃべりなどを楽しみに行ってみるのもいいと思います♪ お近くの保健室に遊びに行かれてみてくださいね。^^

暮らしの保健室写真
暮らしの保健室みたか 連絡先:050-3708-2749
 

■暮らしの保健室@みたかスペースあい (三鷹市下連雀3-28-20三鷹中央ビル内)  
・毎週月曜日・木曜日 13~16時
・毎月第2土曜日 10~13時

■暮らしの保健室@みなみうら(みなみうら生協診療所・2階:三鷹市下連雀7-1-27)
・毎週水曜日 10~14時  

■暮らしの保健室@野崎(野崎団地集会所 ぬくぬくカフェ鷹野と合同開催:三鷹市野崎2-2)
・毎月第1水曜日 10~11時  (看護師在室)

■暮らしの保健室@中原(元気ひろば おれんじ:三鷹市中原3-1-65)
・毎月第2木曜日 13~15時 

■暮らしの保健室@三鷹台団地(三鷹台団地集会所 みんなのブックカフェと合同開催: 三鷹市牟礼2 
・隔週金曜日(移動図書館ひまわり号に準ずる)13時半~16時 (看護師・保育士在室)
 


みなみうら生協診療所新しいウィンドウで外部サイトを開きます
http://www.kitatama.coop/clinic/minamiura/
「生協」とついていますが、生協の組合員でなくても誰でも利用できます。「健康について困ったことがある時、どこに受診すればいいか分からない時に取りあえず行けばなんとかしてくれる」そんな診療所を目指してスタッフ一同日々努力しています。

写真金子先生(金子 惇先生)

 


 

1609すくすくコラム

~島のビーチ~
沖縄の人は暑いのであまり海水浴をしなかったり、服を着て泳いだりすることが多かったです。


2016年9月号