「魔法の美術館」へ行ってきました
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子連れで美術館、というと敷居が高いような気がしますが、今回は「見て」「参加して」「楽しむ」体感アート。しかも撮影OK!子連れにはもってこいの企画です。幼稚園の子どもを連れて行ってきました。
新宿駅西口からすぐ、東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館での開催です。美術館はビルの42階。そこからのビル街の風景にも大興奮。東京タワーやスカイツリーも見えました。
さて、中に入るとまず目に飛び込んでくるのが床から天井の高さまであるシャンデリア、それがふわふわしながら動いています。ガチョウの羽根でできたシャンデリアでした。細かい模様が光に映し出されて壁に大きく影が広がっていました。とても優雅できれいです。
さらに中へ入ると、ブースごとに分かれていろいろな展示があります。
参加している人たちを見ると、子連れもいれば、高校生や大学生のような若者グループ、大人同士で来ているかた、海外から来ているかたなど、さまざまです。その人たち全員が展示の前で手を伸ばしたり振ったり、前に歩いて後ろに戻って…などなど、いろいろな動きをしています。参加者が参加することでアートが完成するため、みなさんとても楽しそうに体を動かしていました。
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子どもが夢中になっていたのは、壁に青白い光がいくつも並んでいる展示。手をかざすと、そこからさざ波のような音とともに光が揺れ動いていきます。上から下へ、右から左へ、と大きく手を伸ばして楽しんでいました。
それから、蝶が飛んでいるスクリーンの前に立つと、自分の体が3色のシルエットになって浮かび上がる展示。子どもは自分の体が増えてアイドルグループになったように感じたのか、そこがステージかのように歌って踊っていました。
そして、同じくスクリーンに自分の影を映して楽しむ展示で、上や横から降ってくるボールに体をあてるというもの。実際に触っていないのに影に反応してボールが動くのがおもしろいようで、ジャンプ、パンチ、キックと全身運動です。
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そのほか、白い本を開くと童話や昔話をピクセルアニメで描画したアニメーションが映し出される展示や、作品の前に立つと自分自身がピクセル画像として映し出される展示、などなど。
参加する人の動きに合わせて作品も変化するので、自分が参加するのも楽しいし、他の人が動いているのを見るのもとても楽しかったです。あちらこちらで「これがこうなった」というような声が聞こえるので、「あんなやり方があるんだ」とか「私はこうやってみよう」などといった参加者同士の発見があるのもうれしいものでした。
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そして、この美術館にはゴッホやゴーギャンの絵も収蔵されていて見ることができました。遊園地のような展示を終えて、「ああ、ここは美術館だった」と我にかえるような感覚になりました。子どもは絵があることに気づかなかったようですが…
けれど、一緒に美術館に来られて、同じように楽しむことができて大満足でした。 |
「魔法の美術館」について、詳しくはコチラをご覧ください
2016年9月号
reported by ミドリコ