第5回 インフルエンザにならないためには/なったらどうすればいいの?

公開日 2016/11/01

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みなみうら生協診療所の金子 惇(まこと)です。連雀通りの南浦の交差点近くにある「みなみうら生協診療所」というところで働いている医師で、高齢者の外来、訪問診療や小児の診療、予防接種を中心に活動させてもらっています。
自分は2年前に東京に来ましたが、それ以前は人口1300人の沖縄の離島・伊平屋島診療所で島内唯一の医師として3年間働いていました。 0歳の子どもさんから100歳を超える高齢者の方まで来る診療所で、「ハブに咬まれた」などの外傷から「学校に行こうとすると体調が悪くなる」といったこころの問題まで幅広く取り組ませてもらっていました。
三鷹の皆さんにも分かりやすい言葉で健康についてお伝えし、一緒に考えていけたらと思っています。


インフルエンザにならないためには/なったらどうすればいいの?

第5回目はインフルエンザについてです。
そろそろインフルエンザの季節ですね。自分は島で一人しかいない医者だった時にインフルエンザになったことがあり、マスクをして遠くから患者さんを診て、処置が必要な時は看護師さんに手伝ってもらったことがありました。今回はこれからの時期、インフルエンザにならないように何に気をつければよいか、気をつけていてもなった時にどうすればいいかについて書きたいと思います。

●インフルエンザにならないために
インフルエンザにかからない/かかってもひどくならないために予防接種があります。みなさんも経験がある様に「注射したのにインフルエンザになったよー」という場合も確かにあります。しかし、注射の効果でひどくならなかったり、家にいる他のお子さんやおじいちゃん・おばぁちゃんにうつらなかったりという「目に見えない」効果もあります。なのでぜひ予防接種をご検討ください。中学生未満は2回接種です!妊婦さんや高齢者はインフルエンザにかかった時に重症になりやすいので特に予防接種をお勧めします。
もう一つはインフルエンザの人と接触しないことが大事です!なるべく人ごみにいかず、インフルエンザにかかっていることが明らかな人と会うことはなるべく後回しにするようにしましょう。

●インフルエンザになった時に
インフルエンザといえども基本的には普通の風邪と一緒です。水分をしっかりとって、体を休めることが一番です。タミフルなどインフルエンザのウィルスを抑える薬はいくつかありますが、どれも効果に大きな違いは無く、熱が下がるまでの期間が1日短くなるくらいと言われています。高齢の方や状態が悪い人の時は積極的にお薬を使いますが、もともとの病気が無い子どもさんで元気な時は必ずしもお薬が必要なわけではありません。知り合いのお母さんで「病院行ってもまたされるし余計に子どもが疲れるので元気なら連れていかないで様子みるよー」という人もいますが決して間違っている訳ではありません。

インフルエンザになったら保育園、小中学校、高校では…
➡発症した後2日かつ解熱した後2日を経過するまで

幼稚園では…
➡発症した後2日かつ解熱した後3日を経過するまで

となっています。
大人の方の場合は決まりが無いのでお勤めの職場ごとになります。子どもの期間に準じる場合もありますがそうでないこともあるのでご注意ください。


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http://www.kitatama.coop/clinic/minamiura/
「生協」とついていますが、生協の組合員でなくても誰でも利用できます。「健康について困ったことがある時、どこに受診すればいいか分からない時に取りあえず行けばなんとかしてくれる」そんな診療所を目指してスタッフ一同日々努力しています。

写真金子先生(金子 惇先生)

 

~12月のイベントのご案内です~

『親子のための健康ひろば』

みなみうら生協診療所の2階で赤ちゃんの健康について学びませんか?
お茶とお菓子を楽しみながら冬の子どもの病気やホームケアについて金子先生から簡単なレクチャーがあります。
そのあと金子を交えて参加者みなさんと日ごろの子育ての悩みや赤ちゃんの健康について話し合う予定です。
時間と場所:2016年12月8日(木)  
10時~11時半 @みなみうら診療所2階
TEL 042-382-9112 ※要予約です。先着10名


 

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~島の診療所~自分がいた伊平屋島では毎年この時期に「ムーンライトマラソン」というマラソン大会があります。夕方からスタートし月明かりの中で走る大会です。たくさんの人が島外からやってきます。今年は自分も大会ドクターとして参加してきました!


2016年11月号