公開日 2016/12/20
続・最近聞く言葉「106万円の壁」とは?
こんにちは、ファイナンシャル・プランナーの伊達です。
子育てコンビニで暮らしのお金に関するこのコラムでは、皆さんの暮らしに役立つ内容をお伝えしていきます。
今月も「106万円の壁」や「130万円の壁」の話を続けます。
年収が106万を超えて厚生年金保険・健康保険の被保険者になる場合にどのようなメリットがあるのでしょうか?
それぞれのメリットを紹介します。
厚生年金保険では、65歳以降に受け取ることが出来る「老齢厚生年金」の受給額が増えます。
例えば月給88,000円で1年間働いた場合、増加する厚生年金受給額は年5,800円、
月に換算すると約500円が終身でもらえるようになります。
さらに勤める期間が長いほど月給が増えるほど受給額が増えていきます。
それ以外に障害がある状態になった場合に「障害厚生年金」、万一お亡くなりになった場合に「遺族厚生年金」が支給されます。
国民年金に比べてその内容が充実しています。
健康保険ではケガや出産によって仕事を休まなければならない場合に、賃金の3分の2程度の給付を受け取ることができます。
ケガや病気の場合は「傷病手当金」として最長1年6ヵ月間、出産の場合は「出産手当金」として出産日以前42日間、出産日の翌日以降56日間です。
(給与の支払いがなかった期間が対象です)
厚生年金保険料や健康保険料は安くありませんがその分給付が充実しています。
フルタイムに近い働き方を考えている場合、厚生年金に加入するメリットは大きいですね。
ぜひ参考にして下さい。それではまた。
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FPオフィス マネーライフ・ラボ三鷹 代表 伊達寿和
コンピューターエンジニアとして18年間勤務。2012年にファイナンシャルプランナー(FP)の職業に出会う。世の中が大きく変わる時代、これから充実した人生を生きるためには、各個人がお金に関する知識を持つことが重要と思い資格を取得。お金に関する知識をより多くの人に伝えたい思いで現在の事務所を開業。親身なアドバイスと分かりやすい説明を心掛けて、三鷹市を中心に活動中。
CFP(日本FP協会認定)、1級FP技能士、住宅ローンアドバイザー。
ホームページ http://mitaka-fp.jp/
2016年12月号