公開日 2017/01/01
「親子のための健康ひろば」について
みなみうら生協診療所の金子 惇(まこと)です。連雀通りの南浦の交差点近くにある「みなみうら生協診療所」というところで働いている医師で、高齢者の外来、訪問診療や小児の診療、予防接種を中心に活動させてもらっています。
自分は2年前に東京に来ましたが、それ以前は人口1300人の沖縄の離島・伊平屋島診療所で島内唯一の医師として3年間働いていました。 0歳の子どもさんから100歳を超える高齢者の方まで来る診療所で、「ハブに咬まれた」などの外傷から「学校に行こうとすると体調が悪くなる」といったこころの問題まで幅広く取り組ませてもらっていました。
三鷹の皆さんにも分かりやすい言葉で健康についてお伝えし、一緒に考えていけたらと思っています。
◆「親子のための健康ひろば」について◆
第7回目は先日みなみうら生協診療所の2階で行われた「親子のための健康ひろば」について紹介をしたいと思います。
このイベントは当診療所の発案で、子どもさんがいるお母さん・お父さんが日頃疑問に感じていること
「熱が出た時どうするか?」
「予防接種をどうするか?」
「子どもの成長発達が心配なときにどうするか?」
などを取り上げて、金子からの一般的な解説と来てくれた皆さん同士のグループトークで、
それぞれのお家でどうしているか?
どんなことに困っているか?
を話し合ってもらおうというものです。
その第1回を12月8日木曜日の10~11時30分で行いました!
診療所側も子どもさん向けのイベントはほぼ初めての状態で手探りでの開催でしたが
・お母さん6名(今回はお父さんやおじいちゃん、おばあちゃんはいませんでしたが誰でも大歓迎です)
・お子さん6名
・市民団体・保育施設から3名
・暮らしの保健室さん2名
とたくさんの皆さんに来ていただきました!
初回のテーマは「子どもが熱を出した時に、どこまでおうちで様子を見て、どうなったら病院に行くか?判断に迷った時どうするか?」
これについて、金子からのお話と参加者の方々のグループトークで進めました。風邪の時に自宅で出来る民間療法なども聞いてみるとたくさんの種類が出てきて、とても面白く自分の勉強にもなりました。
参加されたお母さん方の住んでいる場所もバラバラで、もともと知り合いで無い方々とのことでしたが、グループトークの中でお母さん同士の交流も生まれあっという間の1時間半でした。
以下に、参加者の方々に書いて頂いた感想を一部改変して掲載します!
・いろいろ楽しく学べました!ありがとうございました。お茶、休憩タイムもありがとうございました!
・ベビーカーを置く場所を教えて貰ったり、荷物を運んで貰ったり。階段下から声をかけていただき、ありがとうございました!優しさに触れて嬉しかったです。
・熱が出た時の受診の目安や家でできるケアを聞けて良かった。受診するほどではない子供の気になる症状のちょっとした事を先生に相談できて良かった。とても安心できた。またこのような勉強会・相談会があったらぜひ参加したいです。
・今日は先生のお話や他のママさんの体験談を聞くことができたので、参加できてよかったです。
・予防接種の話を詳しくお聞きしたいです。親の世代より種類が増えているので、お医者さんの意見を聞くことができたら安心できます。
今後はテーマを変えて第2回、第3回を開催したいと思います。みなみうら生協診療所の2階で毎週水曜日に開催している「暮らしの保健室」も1月からは小さいお子さんがいる方向けにリニューアルして、午前中の開催とします。幼稚園に送りに行った後のお母さんや赤ちゃんに利用してもらえる空間にする予定です!ぜひご利用ください。
~健康ひろば当日の様子~
今回は診療所の2階の椅子などを片付けて、シートとおもちゃ、ガーランドを用意してベビー向けにしました!
みなみうら生協診療所
http://www.kitatama.coop/clinic/minamiura/
「生協」とついていますが、生協の組合員でなくても誰でも利用できます。「健康について困ったことがある時、どこに受診すればいいか分からない時に取りあえず行けばなんとかしてくれる」そんな診療所を目指してスタッフ一同日々努力しています。
(金子 惇先生)
2017年1月号