第9回 「ベビーマッサージ」について

公開日 2017/03/10

ロゴ子どもすくすく元気コラム「ベビーマッサージ」について

 

今月のコラムは、みなみうら生協診療所の看護師・西川寿子が書きます!
連雀通りの南浦の交差点近くにある「みなみうら生協診療所」の医師・金子惇(まこと)先生と一緒に働いています。


「ベビーマッサージ」について

 

今回はベビーマッサージについて書きたいと思います“インファントマッサージ” (ベビーマッサージ)をご存知ですか?
インファントの意味は乳幼児という意味です。インファントマッサージは30年以上の歴史を持つ乳幼児のマッサージプログラムです。
特徴は赤ちゃんを主体とするマッサージなので、マッサージしている時間は赤ちゃんの気持ちを考え、赤ちゃんのペースに合わせて行います。
そんな風に赤ちゃんを一番に考えることを大事にするため、赤ちゃんに安心感を与え穏やかな気持ちにさせることができます。

では、マッサージの具体的な効果についてお話します。

赤ちゃんへの効果は
・血液、リンパの流れを促進することで、免疫力が高まります。
・お腹の調子を整え便秘や下痢を改善します。
・マッサージの刺激で、肌が丈夫になります。
・胸のマッサージで呼吸器の機能を促進します。
・寝つきがよく、眠りが深くなります。夜泣きにも効果があります。

マッサージをする人(パパ・ママ)への効果は 
・赤ちゃんに対する理解が深まり、コミュニケーションがとりやすくなります。
・育児に対して自信が持てるようになり、育児がしやすくなります。
・赤ちゃんをよく観察することで、新しい発見があります。
・赤ちゃんに触れることで日頃の忙しさから解放され癒されます。
・育児が楽しくなります。

このようにとても良い効果が沢山あります。
実際に赤ちゃんにマッサージをされた方々の感想を紹介します。
・便秘のため病院で浣腸してもらっていたけれど、それが解消された。
・風邪をひきにくくなった。
・目を見て話しているとマッサージをやって欲しい時がわかるようになった。
・よく眠るようになった。
・マッサージしていると自分も心が穏やかになった。

体験された方は皆さんがそれぞれに良い効果を実感されていました。
私も体験した一人です。
我が子に何かしてあげたい気持ちがあり、始めたのがきっかけでした。はじめは触れられることがこそばゆいのか、体を動かしてしまいマッサージができませんでした。全身のマッサージを行えない中でも足のマッサージや背中のマッサージだけなど赤ちゃんに合わせて少しずつ行いました。そのうちに触れられることに慣れ2歳になると自ら寝転んでマッサージをねだるようになりました。そんなときは必ずマッサージをしてその子だけの特別な時間を持ってあげました。子供たちは気持ちよさそうな顔を見せてくれます。そんな時間が私も穏やかになれる時間でした。子供が成長し小学生になっても「足が痛いからマッサージして」と言ってきます。学校での話などしながらマッサージをすることで親子のコミュニケーションをとることができています。

出産後、初めての授乳や育児に戸惑ってしまうことは誰にでもあることです。そんな目まぐるしい1日の少しの時間でもマッサージをすることでママ(パパ)と赤ちゃんの絆を深め、穏やかな時間が過ごせたら今以上に育児が楽しくなるのではないでしょうか。

 

イラスト


みなみうら生協診療所新しいウィンドウで外部サイトを開きます
http://www.kitatama.coop/clinic/minamiura/
「生協」とついていますが、生協の組合員でなくても誰でも利用できます。「健康について困ったことがある時、どこに受診すればいいか分からない時に取りあえず行けばなんとかしてくれる」そんな診療所を目指してスタッフ一同日々努力しています。

写真金子先生(金子 惇先生)

 

2017年3月号