2017年6月号特集 忘れていませんか?ママと子どもの防災 「三鷹市助産師会の竹内会長にお話をうかがいました」

公開日 2017/05/30

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三鷹市助産師会の竹内会長にお話をうかがいました

小さなお子さんを育てているご家庭、また妊婦さんのための防災について、三鷹市助産師会の竹内会長にお話をうかがいました。
三鷹市助産師会さんは、女性・子育て世帯の視点を踏まえた防災対策の推進や市民への啓発活動を長期にわたって続けておられます。

妊娠中の方や子育て家庭の防災について以下のことをお話してくださいました。
 

三鷹市助産師会の長いあいだの取り組みの成果として、三鷹市地域防災計画の項目に以下のことが挙げられます。
予防対策 
1.女性・子育て世帯の視点を踏まえた防災対策の推進
2.子育て世帯への防災対策の啓発
3.女性・乳幼児用の物資の備蓄
応急対策
1.避難所における女性・乳幼児・子育て世帯への配慮
2.女性の参画

三鷹市では、震度6以上の地震が発生した場合、市内7病院(医療拠点)以外の医療関係機関はすべて閉鎖となります。
私たち助産師会は、このような地震が起きた際、災害時医療救護所(第5小、高山小、中原小、南浦小、第3小、井口小、大沢台小)に参集し、様々な救護活動を行う予定です。
助産師会では、妊婦さんや、産後のお子さんを連れたお母さん、さらには女性特有の疾患を持つ方など、女性ならどなたでも利用していただけるよう、防災訓練に参加して万事に備えています。

災害時医療救護所の助産師会のスペースには、簡易テントが用意してあり、万が一陣痛が始まった産婦さんがいて、病院まで間に合わない場合、プライベートな空間でお産ができるように準備をしています。
授乳中のお母さんの中には、地震等のショックで一時的に母乳が出なくなるなど、さまざまなトラブルが発生しますが、母乳相談、子育て相談なども行っていきます。

 いざという時のために、以下の3点について日頃気をつけておいていただきたいと思っています。

(1)ご自宅では、最低でも3日分の水分・ミルク・オムツ等を確保するようにしましょう。

(2)防災リュックを準備しましょう。
お子さんがいる中で移動できる荷物の量は、5キロ程度です。リュックなど手があくものにまとめるのが便利です。
オムツや洋服などは、お子さんが小さい方は、少し大きめのサイズのものも通常サイズといっしょに用意しましょう。
日常持ち歩くバッグも考案しました。

防災バッグ中身 防災グッズ展示 日常持ち歩き中身

助産師と一緒に赤ちゃんと遊びましょうの会では、防災グッズの展示もあります

防災リュックの中身例 日常持ち歩くバッグの中身例

(3)どこに避難するかを、日頃からご家族と話し合うようにしましょう。

妊娠中や、子育て中のご家族の避難は不安が強く、本当に大変だと思いますが、わたしたち三鷹市助産師会も全力でお手伝いしますので、日頃から防災意識を高め、お近くの医療救護所の確認をして災害時に役立てるようにしていただけたらと思います。

 

 


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