公開日 2017/06/20
教育費の目安を知っておこう(幼稚園・保育園編)
こんにちは、ファイナンシャル・プランナーの伊達です。
子育てコンビニの暮らしのお金に関するこのコラムでは、皆さんの暮らしに役立つ内容をお伝えしていきます。
これまで小学校から大学まで、それぞれの教育費について見てきました。
最後に幼稚園にかかる教育費について、文部科学省が実施している「平成26年度子供の学習費調査」の結果を見ていきたいと思います。
公立幼稚園の学習費と、私立幼稚園の学習費を並べて載せました。
年齢毎の少しずつ違いがありますが、平均すると次のとおりです。
公立幼稚園:年20万円
私立幼稚園:年50万円
三鷹市の負担基準額と比較すると公立幼稚園の平均額は少なく見えます。実際は年30万円程度になるのではないでしょうか。
なお、この調査では学習費を3つに分類しています。
・学校教育費 授業料や遠足代、制服、学用品など
・学校給食費 小学校、中学校の給食費
・学校外活動費 学習塾、習い事(サッカーや水泳、ピアノや英会話など)
学校外活動費の内訳の大部分は習い事となっており、芸術文化系とスポーツ系がほぼ同額になっています。
保育園についても見ておきます。グラフは三鷹市の認可保育園の毎月の利用者負担額です。利用者負担基準額表を参考に3歳未満と3歳以上に分けてグラフにしたものです。
分かりやすく言いますと、保育園の利用料はその世帯の所得(収入から必要経費を引いた金額)に応じて変わります。高所得の世帯は負担が大きくなります。しかし上限があり、3歳未満の場合は月59,100円、3歳以上の場合は26,700円となっています(三鷹市の場合)。
実際の利用負担額は市町村からの通知でご確認下さい。
近年保育園に入りたくても入れない待機児童問題があります。負担額が少ない認可保育園は人気が集中しており、認可外保育所を利用されている方も多くおられます。三鷹市では、東京都認証保育所を利用している方への助成額が平成28年第4期分より20,000円(これまでは10,000円)に引き上げられました(平成31年度末まで)。
小学校入学までの時期は学習費以外に生活用品、食費、衣服費がかかるます。七五三のお祝いなどで思ったより出費が増える点も気をつけて家計管理をしていきたいですね。
ぜひ参考にして下さい。それではまた。
出典:文部科学省 平成26年度子供の学習費調査、三鷹市役所ホームページ
-------------------------------------------------------------------------------
FPオフィス マネーライフ・ラボ三鷹 代表 伊達寿和
会社員時代にファイナンシャルプランナー(FP)の職業に出会う。
充実した人生を生きるには個人個人がお金に関する知識を持つことが重要と思い資格を取得。その後事務所を開業。
親身なアドバイスと分かりやすい説明を心掛けて、三鷹市を中心に活動中。
CFP(日本FP協会認定)、1級FP技能士、住宅ローンアドバイザー。日本FP協会「くらしとお金のFP相談室」2017年相談員
ホームページ http://mitaka-fp.jp/
2017年6月号