公開日 2017/08/01
子どもの睡眠について
みなみうら生協診療所の金子 惇(まこと)です。連雀通りの南浦の交差点近くにある「みなみうら生協診療所」というところで働いている医師で、高齢者の外来、訪問診療や小児の診療、予防接種を中心に活動させてもらっています。
自分は3年前に東京に来ましたが、それ以前は人口1300人の沖縄の離島・伊平屋島診療所で島内唯一の医師として3年間働いていました。 0歳の子どもさんから100歳を超える高齢者の方まで来る診療所で、「ハブに咬まれた」などの外傷から「学校に行こうとすると体調が悪くなる」といったこころの問題まで幅広く取り組ませてもらっていました。
三鷹の皆さんにも分かりやすい言葉で健康についてお伝えし、一緒に考えていけたらと思っています。8歳と6歳の子どもがいるパパです!
◆子どもの睡眠について◆
寝苦しい夜が続いていますが、第14回目は子どもの睡眠についてです。
睡眠は体力を回復させ、体調を整えるために重要で、睡眠不足は子どもの不機嫌や学力の低下に繋がります。
そうは言っても…というのがこの問題の難しいところで
・子どもはどれくらい寝ればいいのか?
・一人で寝る方がいいのか?親と一緒に寝る方がいいのか?
・子どもが夜更かししてしまう時はどうしたらいいのか?
など色々悩ましいところもあるかと思います。
・子どもはどれくらい寝ればいいのか?
個人差や家庭の事情などで様々と思いますが、米国での一般的な子どもの睡眠時間を年齢別に示したものだと下の表の様になっています。
年齢 | 睡眠時間 |
0-2か月 | 16-18時間(うち、お昼寝3.5時間) |
2-12か月 | 12-16時間(うち、お昼寝2時間) |
1-3歳 | 12-16時間(うち、お昼寝1時間) |
3-5歳 | 11-15時間(50%の子どもはお昼寝しない) |
5-14歳 | 9-13時間 |
14-18歳 | 7-10時間 |
(http://www.aafp.org/afp/2014/0301/p368.htmlを元に作成)
どうでしょうか?
人種によっても違うらしく一概には言えませんが、我が家の子ども達はこんなに寝ていない日もあるかもしれません。
・一人で寝る方がいいのか?親と一緒に寝る方がいいのか?
この辺も色々議論があり、アジア諸国では親と一緒に寝ていることが多く、ヨーロッパやアメリカでは別の部屋で寝るのが普通という風潮があるようです。もちろん家庭によって違いますが、添い寝はどうしても大人に合わせてしまうので睡眠時間が短くなりがちという報告もあります。「いつから寝室を別にするか」ということを家族で話す時に「子どもの十分な睡眠確保」というのも考えに入れる必要があるかもです。
・子どもが夜更かししてしまう時はどうしたらいいのか?
これも正解はありませんが、個人的にはやはり「親が早く寝るしかない」のかなと思っています。これまで学校医として、保護者会などで睡眠の話をさせて貰ったこともありますが、ご両親が夜遅い仕事をしている、テレビを観ているなど大人の行動に影響される部分が大きいと思っています。一緒の部屋でも別の部屋でも大人が起きているのに子どもにだけ「寝なさい」と言っても、中々寝ないと思います。我が家は親子一緒に寝ているのですが、なるべく子どもが寝入るまでは一緒に横で寝たり、取り敢えず電気を消して一緒にいたりする様にしています。(そのままぐっすり寝てしまい仕事が出来ないこともしばしばですが…)
☆★☆★「夏休み特別イベントのお知らせ」☆★☆★
みなみうら生協診療所では「夏休みキッズ診療所」を開催します!
★聴診器を使ってみよう!血圧を測ってみよう!
聴診器を配って、お友達と色々な音を一緒に聴いてみます。
血圧もお互いに測ってみて体の仕組みを楽しく学びます。
★これで夏バテもバッチリ、経口補水液を作ってみよう!
OS-1などの商品名で売られている、脱水対策の飲み物をみんなで作って飲んでみましょう。おいしい!かな・・?
★お年寄り体験!赤ちゃんのいるお母さん体験!
体に重りをつけたり、車いすに乗ったりして、お年寄りになったり妊婦さんになったりした時の体の動きを体験してみましょう。
★診療所の中はどうなってるの?
普段は見られない診療所の後ろ側やレントゲン室、超音波などに触ってみよう!
最後はみんなで記念写真♪ (内容は変更になることもあります)
・日にち 2017年8月24日(木)
・時間 10時30分~お昼ぐらいまで
・対象年齢 小学校中学年~
・費用 100円
・場所 みなみうら診療所2階
・申込み 8月6日より受付開始 (電話:042-382-9112) 先着順 15名
診療所ホームページ http://minamiura-coop-clinic.jp/
色々なイベントが夏休みはありますね!健康に気をつけて楽しく過ごしてください。
2017年8月号