公開日 2017/09/20
子どもの教育費にいくらかかるの?(公立編)
こんにちは、ファイナンシャル・プランナーの伊達です。
子育てコンビニの暮らしのお金に関するこのコラムでは、皆さんの暮らしに役立つ内容をお伝えしていきます。
これまで小学校から大学まで、それぞれの教育費について見てきました。個別の数字は確認しましたが、結局いくら必要になるの?一番お金がかかるのはいつ?といった疑問が湧いてきたかと思います。
そこで今回は、教育費が「いつ」「いくら」必要かを学年を順に追って確認したいと思います。比較的多くの方がイメージする進路として、次のケースを想定しました。
・小学校:公立
・中学校:公立
・高等学校:公立
・大学:私立文系
表は各学年で1年間にかかる費用を万円単位で表しており、それぞれの数字はこれまでのコラムで紹介してきた全国調査の平均値です。学習費には習い事や補習塾の費用も含まれていると考えてください。なお、子育てに必要な食費や日用品費はここには含まれていません。
今回想定する進路で一番お金がかかるのは大学の時期です。大学生になると自立した生活をするための生活費、通学交通費がかかってきますので別に項目を設けています。受験準備のための塾の費用、受験料や入学費などが一時期に集中するのが分かります。普段の家計でやりくりできる金額ではありませんので、この時期に向けてどう準備するかがポイントです。
今回は対応方法で色分けをしてみました。
・高校までの学習費と大学生活費は日々の家計から支出する(最大で年間50万円)
・大学の学費(入学費含む)、受験料は事前に積み立てて準備する(合計で約430万円)
それでは、事前に積み立てて準備するには毎月いくら積み立てればよいのでしょうか?
積み立てる総額は分かっていますので、いつ始めるかで金額がほぼ決まります。
生まれてすぐに始めると18年間ありますので、毎月2万円。
小学校に入学してから始めても12年間ありますので、毎月3万円。
早く始めるほど毎月の費用は少なくてすみます。つまり時間が味方になってくれます。大学の学費の準備を始めるのは、まさに「今」なのです。
子どもが小さい頃はいろいろ習い事をさせたいという気持ちもあるかと思います。しかし、先々になって「お金が足りなかった」では夢も実現できません。将来のことを考えた毎月の積み立てを優先して、その上で習い事にいくら支出するかを考えてみてはいかがでしょうか。
最近は中学あるいは高校から私立に進路するケースも増えています。次回は私立のケースについて確認したいと思います。
ぜひ参考にして下さい。それではまた。
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FPオフィス マネーライフ・ラボ三鷹 代表 伊達寿和
会社員時代にファイナンシャルプランナー(FP)の職業に出会う。
充実した人生を生きるには個人個人がお金に関する知識を持つことが重要と思い資格を取得。その後事務所を開業。
親身なアドバイスと分かりやすい説明を心掛けて、三鷹市を中心に活動中。
CFP(日本FP協会認定)、1級FP技能士、住宅ローンアドバイザー。日本FP協会「くらしとお金のFP相談室」2017年相談員
ホームページ http://mitaka-fp.jp/
2017年9月号