第17回 鼻水・鼻づまりのケアについて

公開日 2017/12/01

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みなみうら生協診療所の金子 惇(まこと)です。連雀通りの南浦の交差点近くにある「みなみうら生協診療所」というところで働いている医師で、高齢者の外来、訪問診療や小児の診療、予防接種を中心に活動させてもらっています。
自分は3年前に東京に来ましたが、それ以前は人口1300人の沖縄の離島・伊平屋島診療所で島内唯一の医師として3年間働いていました。 0歳の子どもさんから100歳を超える高齢者の方まで来る診療所で、「ハブに咬まれた」などの外傷から「学校に行こうとすると体調が悪くなる」といったこころの問題まで幅広く取り組ませてもらっていました。
三鷹の皆さんにも分かりやすい言葉で健康についてお伝えし、一緒に考えていけたらと思っています。8歳と6歳の子どもがいるパパです!


鼻水・鼻づまりのケアについて

寒くなって来て診療所に風邪の方が来られることが増えています。子どもさんが病院に来る理由として熱、咳、鼻水が一番多いかと思います!今回は鼻水についてです。
うちの子も「鼻をかみなさい!」と言ってもかまずにたらしていることが多く困ってます。さらに、1~2歳の子だと自分で鼻をかめないので親御さんもどうしてあげるが一番良いのか悩むところではないでしょうか?

耳とのどをつなぐ「耳管」という管があるのですが、子どもはそこがつまりやすいので中耳炎になりやすいと言われています。
「鼻をかむ」という行動はそこのつまりを取る効果があるので、かまずに鼻をすすっていると中耳炎にもなりやすいです。
でも、赤ちゃんは自分で鼻をかめませんよね。中耳炎にならなくても小さい子だと鼻がつまって呼吸状態が悪くなることもあり、場合によっては鼻水を看護師さんに取ってもらうためだけに入院となることも。。赤ちゃんの鼻水は確かに難しいのですが、市販の手動鼻水取り器を紹介することが多いです。(電動のは値段も高いので)大人が口で吸う力やスポイトの力を使うものが多く、1000~2000円程でドラッグストアやAmazonでも買えます。お風呂の後や鼻をホットタオルで温めた後が良く取れます。大きい子には鼻うがいもお勧めです。

それでも鼻づまりがひどくて

・肩で苦しそうに息をしている
・鼻がつまって眠れない
・ミルクや母乳を飲んでも吐いてしまう

などの時は小児科や耳鼻科に行って鼻水を取ってもらいましょう。医療機関によっては自宅で使う様に鼻水取り器を短期間貸し出してくれるところもあります。

気をつけていても中耳炎になることはもちろんありますが、大きい子は「耳が痛い」と自分で言えますけれども、小さい子は言えません。そんな時に中耳炎を疑うサインは、

・耳をしょっちゅう触る
・機嫌が悪くなる
・やたらに泣く

などです。

いつもより機嫌が悪くて、それを説明できる理由が見つからない時は中耳炎のことも思い出してみて下さい。
 

診療所ホームページ  http://minamiura-coop-clinic.jp/


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~島の初冬の海~

そろそろ冬本番。子どもたちは元気に外で遊びますが大人は寒い中見ているのも大変ですよね。。おうちの方も体を大事に、子どもさんと楽しい時間を過ごして下さい!
 

★編集部より

コラム読者の皆様から、金子先生にお聞きになりたいことを募集します。編集部までお寄せください。
Eメール: kosodatenet@mitaka.ne.jp


2017年12月号