今月のおすすめ絵本・1月～その1

「あけましておめでとう」 文：中川ひろたか 絵：村上康成 童心社 ★３歳～

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男の子の顔に墨でマルとかバッテンやヒゲとか書いてある表紙。
羽子板で羽根突きをして負けたら書かれる、ってヤツですね～。
ま、もはやこんなことする時代ではないですが。（いやいや筆者もしたことはありませんよ？！）
でも、お正月ってちょっと特別ですよね、やることも世間の空気感も。
読んでいると自分が子どもの頃のお正月のワクワク感や特別感が甦ってきました！

この絵本には日本の伝統的なお正月の様子が載っています。
そんな堅苦しいものではなく、一般家庭の習わしのほうだと思います。
玄関のお飾り、鏡餅、お屠蘇やおせち料理、お雑煮、初詣、カルタや福笑いなどの遊びまで。
描き込まれているお正月の光景は、そうそうそうだよねーってかんじのことで笑えますよ。
例えば、元日の新聞には広告がものすごくたくさん挟み込まれてて分厚い、とかね。
各ご家庭でも昔ほどキチンと行事をやらなくなってきている今、お子さんにお正月ってこんなことをするんだよ、と伝えるのに使えると思いますよ。

「いちがつ　ついたち　いちねんのはじまりのひ　だから　あけましておめでとう」

本当は12月のうちに読んであげるほうがいいのかもしれませんね。

2018年1月号