公開日 2018/01/01
ママとパパのリレーエッセイ 第179回 -みたか社協ほりえさん-
『あなたたちはママの宝物。大好きだよ。生まれてきてくれてありがとう。』
眠る前にいつも伝えている言葉です。何かの雑誌で実践されている方の真似をして始めましたが、言葉にして伝えていると、心からそう思います。
こんにちは。ほりえと申します。みたか社協で働きながら、シングルマザーとして5歳児・3歳児の子育てを楽しんでいます。この4月から三鷹市の子育て支援に携わるようになり、たった半年で様々な出会いがありました。「子ども達が健やかに育って欲しい」そう願い活動している方々が三鷹市にはこんなにいてくれているんだと知りました。
シングルになった当時は自分一人で子どもを育てなきゃと思っていたものです。『私がしっかりしなきゃ』と。でもそう考えると、毎日がとっても重く感じられました。そんなとき、子どもに目をやると、私が教えてなくてもお姉ちゃんは自分で髪を結び、器用に三つ編みまでできるようになってる。甘えん坊でわがままだった弟はちゃんと『どうぞ』が言える優しい心が育ってる。『ああ、この子たちは毎日の経験や出会いから、私が知らないうちにたくさんのことを吸収して育ってるんだ』と感じたとき、ふっと肩の力が抜けました。子育てが完璧じゃなくていい、周りの力を借りていいんだ。子どもたちは私が思ってるより強い。ただ子どもたちに溢れる愛情を注いであげたいと思いました。
地域には自分の子じゃなくても、子どもを、親を見守ってあげたい、力になってあげたいと思ってくださっている方々がたくさんいます。自分では教えてあげられないことを地域の人はたくさん持っています。知識も。仕事上での出会いですが、プライベートでも活動に参加し、私の子も地域で育ててもらっています。
私のような家族形態じゃなくても、子育て中はなにかしら悩みがありますよね。孤独に感じてしまうときもあるかもしれません。そんなとき、ふと相談できたり、ひと息つけたり、そんな場を一つでも多く増やしていくしくみづくりを続けていきたいと思っています。
ちなみに・・・冒頭の言葉の返事はというと、『うん。いーよー』くらいの冷たい反応(笑)それでも『ママ大好きー』と言ってくれる今を大切に、大切に噛み締めながら、毎日過ごしていきたいと思っています。
2018年1月号