公開日 2018/01/20
教育費をどう準備する?その方法(貯蓄編)
こんにちは、ファイナンシャル・プランナーの伊達です。
子育てコンビニの暮らしのお金に関するこのコラムでは、皆さんの暮らしに役立つ内容をお伝えしていきます。
これまで子どもの教育費について小中高(公立・私立)、大学のそれぞれについてご紹介してきました。また、それぞれの進学コース別に教育費のかかる時期、準備する金額の目安について、私の相談経験をもとにご紹介しました。
今月からはこれまで紹介してきた教育費をどのように準備するかについて、複数回に分けて紹介したいと思います。まずは貯蓄編です。
■教育費準備の3つのポイント
教育費を準備する上でのポイントが3つあります。
(1) 毎月積立が出来ること
(2) 生活費と分けて管理が出来ること
(3) いざという時、引き出し時期を変更できること
まず教育費は必要となる時期が予想できるため、時間を掛けて毎月積み立てるのが一番無理なく貯められる方法です。教育費の準備資金は一種の「固定費」と考えて良いかもしれませんね。
次に、使う目的が決まっているお金ですので、生活費と分けておくと良いですね。これは「子どもの教育費のため」と意識できるようにすることが大事です。
最後にいざというとき引き出しが出来ること。例えば、大学の学費として準備してきたけれども、私立高校に通うことになり一部を前倒しで使わないといけなくなった。一時的に収入が減って積立が難しい、一部を生活費にまわす必要ができた。それらの場合に引き出しが出来るかどうかもポイントのひとつです。
■基本は「貯蓄」
教育費の準備方法として、学資保険など貯蓄型保険をイメージする方が多いのは確かです。しかし、先の3つのポイントを考えると、一番目は「貯蓄」だと思います。例として以下のものが挙げられます。
・一般財形貯蓄
・自動積立定期預金
特に「(1)毎月積立が出来ること」を考えると、給与天引きで貯められる一般財形貯蓄が一番無理なく貯められる方法ではないでしょうか。勤務先に財形制度がない場合は、金融機関の自動積立定期預金で十分対応できます。
自動積立定期預金の場合は、大部分の金融機関で普通預金口座から振り替える金額と日付を指定することが出来ます。振替日については給料の振込日からあまり空けないようにしましょう。それによって貯蓄の先取り効果が期待できます。
また、積立が難しくなった場合は一時的に積立を中断することが出来ます。万が一資金が必要になった場合は、多少手続きは面倒ですが途中解約も可能です。現在は低金利で増えないという意見を聞きますが、教育費は「確実に貯める」ことが大事なので、金利についてはあまり気にしない方がよいと思います。
ぜひ参考にして下さい。それではまた。
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FPオフィス マネーライフ・ラボ三鷹 代表 伊達寿和
充実した人生を生きるには個人個人がお金に関する知識を持つことが重要と思いFP資格を取得し、事務所を開業。親身なアドバイスと分かりやすい説明を心掛けて、三鷹市を中心に活動中。
CFP(日本FP協会認定)、1級FP技能士、住宅ローンアドバイザー、相続アドバイザー協議会認定会員。日本FP協会「くらしとお金のFP相談室」2017年相談員
ホームページ http://mitaka-fp.jp/
2018年1月号