今月のおすすめ絵本・2月~その1

公開日 2018/02/01

今月のおすすめ絵本・2月~その1

東京でも大雪が降りましたね。
そんな時、街で大活躍する車のおはなしです。

絵本表紙

「はたらきもののじょせつしゃ けいてぃー」

作:バージニア・リー・バートン 

訳:石井桃子  

福音館書店  

★3歳~


古い本です。アメリカで1943年に出版されました。

普段はブルトーザーですが、パーツを取り換えると除雪車に変身!
街のみんなの役に立つことが誇りのけいてぃーのおはなしです。
普通の雪では、まだ、けいてぃーにお呼びはかかかりません。けいてぃーはとても大きく力が強いからです。
とてもとてもたくさんの雪が降った時、いよいよけいてぃーの出番になります。
街の機能がストップするほどの雪が降っている中、けいてぃーは黙々と働きます。
たのみますたのみますたのみます と、大雪に困りきった消防署の人が、郵便局の人が、水道局の人が、病院の人が、飛行場の人が、次々とけいてぃーに仕事を頼みます。けいてぃーは ついていらっしゃい、わたしにまかせて、とチャッ チャッ チャッ と音を鳴らして働きます。ドンドン働きます。
けいてぃーのおかげで、みんなが喜びました。


とても美しい素敵な絵本なのです。
見返しにもきれいなイラスト。ページの中には、まるで縁取りのようにけいてぃーの説明や細かい絵が描き込まれています。
街全体のイラストもあります。けいててぃーがどの道を通って進んだか考えるのも楽しい。
車好き重機好きの子どもはもちろん、そうでない子も、けいてぃーの活躍や魅力に引き込まれることでしょう。
ロングセラーにはやはり訳があります。

読みきかせにはたっぷり10分以上かかる長いおはなしですが、3歳くらいの子でも充分楽しめますよ。
時間のある時にゆっくりと楽しんでください。

2018年2月号