今月のおすすめ絵本・3月

公開日 2018/03/20

今月のおすすめ絵本・3月

厳しい冬もどうやら少しずつ春に向かっていますね。
春は子ども達にとって、入園・入学・進級など、すこーし周りの環境が変わる時期でもあります。
そんな時期にゆっくりと子ども達に読んであげたい本です。

絵本

「おおきくなるっていうことは」

文:中川ひろたか

絵:村上康成

童心社

★3歳~


久しぶりに会うよそのお子さんに、おおきくなったね!と声掛けすること、よくありますよね。
ほんと、よそのお子さんの成長は早い。しばらく見ないうちにグングン大きくなってる。
我が子は毎日見ているからなかなか気づかないですけどね。

大人はみんな、大きくなったね、っていうけど、大きくなるってどういうことかな。
おなじみピーマン村の園長先生が子どもに向けて言います。

「おおきくなるっていうことは ようふくがちいさくなるっていうこと。」
ふむふむ。

「おおきくなるっていうことは あんまりなかないこと。」
たしかに。

「おおきくなるっていうことは まえよりもっとたかいところからとびおりられるってこと」
そだね、いや、おいおい。

「それもそうだけど おおきくなるっていうことは とびおりてもだいじょうぶかどうか かんがえられるってこと」
そうだ。

「おおきくなるっていうことは じぶんよりもちいさなひとがおおくなるってこと」
そうだそうだ。

 「おおきくなるっていうことは ちいさなひとにやさしくなれるってこと」
うんうん。


出来ること、出来ないこと、意識すること、予測すること、どれにもささいなことだけど、測ることはできないものだけど「成長」です。
子どもっていつの間にか大きくなっています。身体だけでなく頭の中や心も。
そんな喜びを感じさせてくれる絵本です。ぜひこの3月4月の節目の時に読んであげてください。


「おおきくなるっていうことは そういうこと」

がたくさんたくさん書いてあります。
でもね、読むと感情移入してウルウルしちゃうから、人前で読むときは気を付けてくださいね~。


2018年3月号