公開日 2018/05/20
今月のおすすめ絵本・5月~その2
子どもの成長ってすごいなーって思わせてくれます。
「あめふりあっくん」 作:浜田桂子 佼成出版社 ★3歳~ |
まぁ表紙がインパクトあることったら。本当に泣き声が聞こえてきそう!
保育園で、幼稚園で、朝、こんなかんじに泣いている子いますよね。
その泣き声を聞きながら、でも、背でふりきって園の門を出ていかなくちゃならないせつなさ。
小さな子どもは、その日の心の置き場所ひとつで、泣いたり、喚いたり、怒ったり、平然としていていたりしますが、
でも、小さな子どもでも、実はこんなことをしてたりするんだ、という優しい世界が描かれています。
まるで大きな人のような気づかいをしてくれる時もあるんですねぇ。
わんわん泣いているあっくん。ママが行っちゃったよう~えーんえーん
あっくんより小さな子ども達が、次々とあっくんが泣き止むようにケアをしてくれます。
あたまをいい子いい子したり、涙を拭いてくれたり、お菓子をくれたり、電車ごっこに誘ってくれたり・・・
でも、あっくんにはどれもこれも涙を止めるものにはならなくて、全部イヤ!イヤ!イヤだ!
あーんあーん泣いていると、ぽつんと雨粒。
ざーざー降り出した雨と、あっくんの目から降る雨(涙)と競争だ!
とってもとっても素敵な世界なので、園での子どもとの別れ際、心配しないで子ども達を信じましょうね。
ま、わんわん泣くのも子どもの特権ですしね!
2018年5月号