公開日 2018/07/01
ママとパパのリレーエッセイ 第185回 -清水まり子さん
はじめまして。清水まり子と申します。よろしくおねがいします。
私は結婚と同時に三鷹に引っ越してきました。
その1年後に長男が生まれ、3年後に次男が生まれました。長男は今年10歳になります。
私の三鷹歴はそのまま子育て歴でもあります。
今はご縁があってご近所で子育てのお手伝いをちょこっとさせていただいていますが、こどもが生まれて小さい頃はご近所のことはほとんど知りませんでした。
昨年までフルタイム勤務でこどもたちはずっと保育園にお世話になりました。
自分の子育てと保育園生活の中で、なぜか、私のほうが保育園にはまってしまい、保育士試験に挑戦してしまうほどでした。今は保育園でも働かせてもらっています。
自分自身は母が家にいる家庭に育ち、保育園というものを知りません。
9年前、初めて長男の入園式で保育園に行き、その日から衝撃を受けました。
入園式に出席してくれた年長さんを見て、こんなばぶばぶの赤ちゃんが5年後にこんなにしっかり並んで歌を歌えるようになるなんて!そう驚いて、こどもの育ちの逞しさに感動したのです。
長男と離れるのが嫌で、めそめそしていた私にとって、「いつまでも赤ちゃんじゃないんだ!こどもってすごい!」と思わせてくれた出来事でした。
それから、夏祭り、運動会など行事を通して、「来年はあれくらい、2年後はあれくらいかぁ」と未来のこどもたちを見せてもらってきました。
先月、とうとう次男が保育園を卒園しました。私は9年目で涙の卒園です。
保育園ですから、次男の最後の登園日の次の日はもう新年度です。
4月、新しい年長さんがリーダーさんやお当番に張り切っていたことでしょう。
3年前、不安で仕方なかった長男の学童への初登所。今度は次男の番です。
このエッセイのタイトルはないですが、「リレーだなぁ」と思います。
きっと今年の入園式でも、私のように極端でなくても、期待と不安とで胸をいっぱいにしているママがいるんだなぁと思うと、ああ、リレーだなぁと思います。
こどもを育てていると、その時その時、いつの段階でもいろいろなドキドキがあります。
それは順番に、不安材料の詳細は違ってもきっとその段階ならではのドキドキや不安が次のお母さんに回っていくのだろうと思うのです。
私は私の段階のドキドキを体験しつつ、ちょっと前のドキドキの中にいるお母さんたちがもし不安だったら、そばにいさせてもらいたいなと思っています。
子育ての悩みってすぐすぎてしまうもの。
これと思ったら次はこれ・・「今だけ」のものが多いのも事実ですが、悩みは悩み。
そこを走った後に、あったね~って笑い合える仲間がいるといいな、と思います。
2018年7月号