公開日 2018/08/20
貯蓄の目的~あなたは何のために貯蓄しますか?
こんにちは、ファイナンシャル・プランナーの伊達です。
子育てコンビニの暮らしのお金に関するこのコラムでは、皆さんの暮らしに役立つ内容をお伝えしていきます。
貯蓄は何のためにするのでしょうか?
ここで少しイメージして下さい。もし、その時必要なお金がいつも用意出来るとしたら・・・はい、貯蓄は必要ありません。必要な支出が常にまかなえる夢のような環境なら、貯蓄はなくても良いでしょう。
しかし、現実はそうはいかないものです。何らかの事情で収入が減って支出の方が大きくなってしまう時や、逆に大きな支出がありその時の収入だけでは足りない時もあります。貯蓄には大きく2つの目的があります。
■将来の不安に備える
長い人生、いつも安定した収入があるとは限りません。解雇や休業によって職を失う場合、火災や地震等で被災をしてしまった場合、病気やケガで入院するなど一時的に働けない場合など、それまでの収入が減少するあるいは途絶えてしまうことがあります。
その場合でも最低限の生活費は必要です。その時に貯蓄が役に立ちます。
失業した場合は雇用保険による失業給付があり、病気やケガの場合は医療保険等、住まいの被災には火災保険等による保険金が支払われる場合もあります。しかし、それらのお金が手元に届くには時間がかかりますので、それまでの期間はやはり貯蓄で備えるのが良いでしょう。
このような資金を「緊急資金」といいます。日常生活費の3か月分から6か月分を準備してください。余裕があれば1年分準備したいですね。万が一のときにすぐに引き出せるように普通預金に置いておくのが良いでしょう。
■大きな支出に備える
人生には大きな支出が必要な時があります。住宅購入では数千万円かかりますし、自動車も数百万円します。大学の授業料は年間100万円以上かかります。豪華な海外旅行をしたいと思うとやはり100万円以上の費用がかかるでしょう。そして老後資金もあります。年金収入で不足する老後の生活資金をコツコツと貯めることも必要です。
住宅購入は現金だけで購入するのが難しく、お金を借りる「住宅ローン」を併用する場合が多いです。借りたお金は利息を付けて返す必要があり、借りたときよりも返済額は多くなります。やはり、借りる金額は少しでも少なくしたいですね。そのためには購入資金の一部を前もって貯蓄で準備するのが良いでしょう。
住宅には住宅ローン、教育費には教育ローン、自動車には自動車ローンがありますので、やむを得ない場合は借りるという選択肢があります。しかし、老後資金には該当するローンがありませんので貯蓄で備える必要があります。
大きな支出に備える貯蓄は「支出の前払い」です。住宅購入については物件価格の2~3割、自動車や教育費、レジャー費については全額を貯蓄で準備するとよいでしょう。使う時期が決まっていますので定期預金などを活用しましょう。
貯蓄ができる人には貯蓄の目的をしっかり持っている人が多いです。
ぜひ参考にして下さい。それではまた。
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FPオフィス マネーライフ・ラボ三鷹 代表 伊達寿和
充実した人生を生きるには個人個人がお金に関する知識を持つことが重要と思いFP資格を取得し、事務所を開業。親身なアドバイスと分かりやすい説明を心掛けて、三鷹市を中心に活動中。
CFP(日本FP協会認定)、1級FP技能士、住宅ローンアドバイザー、相続アドバイザー協議会認定会員。日本FP協会「くらしとお金のFP相談室」2017年相談員、2018年「FP広報センター」スタッフ。
ホームページ http://mitaka-fp.jp/
2018年8月号