公開日 2018/09/20
ゼロからはじめる貯蓄~生活費の6か月分を貯める!
こんにちは、ファイナンシャル・プランナーの伊達です。
子育てコンビニの暮らしのお金に関するこのコラムでは、皆さんの暮らしに役立つ内容をお伝えしていきます。
■最初の貯蓄は「緊急時に必要となるお金」
長い人生、予想もしないことが起こります。自然災害にあって被災する場合や、病気やケガで入院をする場合など、一時的に収入が途絶えてしまうことがあるかもしれません。まずは、いざという時に必要なお金(これを緊急資金といいます)を準備しておきましょう。家庭がおかれている状況によって必要となる金額は異なりますが、目安としては生活費の3~6か月分、できれば1年分貯めておきましょう。今回は6か月分を目標にします。
■手取り月収の2割を貯蓄しても、2年かかる!
今回は例として、世帯の毎月の手取りが40万円のケースを考えてみましょう。なお、税金や社会保険料が引かれる前の額面の年収では約600万円です。
手取り40万円のうち2割を貯蓄する必要があるので、毎月の生活費を32万円に抑えます。ここでの生活費には、食費や日用品、光熱費、通信費のほか、家賃や住宅ローンの返済など住まいにかかる費用も含みます。
・生活費 32万円
・貯蓄 8万円
次に、目標にする貯蓄額を計算します。
毎月32万円×6か月分=192万円
貯蓄目標額は192万円となりました。毎月8万円ずつ貯蓄すると貯める期間は、
192万円÷8万円=24か月
2年間で貯めることができます。なお、今回はボーナスは考慮していませんので毎月コツコツ貯めることを想定しています。
■手取り月収の1割だったら・・・4年半もかかる!
次に、手取り月収の2割は難しいというご意見もありますので、手取り40万円のうち1割を貯蓄する場合を考えてみましょう。
・生活費 36万円
・貯蓄 4万円
貯蓄目標額は216万円、貯める期間は54か月、4年半もかかってしまいます。
2割の場合よりも毎月の生活費が増えているので、貯蓄に必要となる金額が増えていることも理由です。それにしても、ずいぶんと気の長い話に感じませんか?
■生活費の無駄を省いて、貯蓄を増やすのがポイント
今回は貯蓄の割合を2割と1割の2通りの場合を考えてみました。生活をシンプルにして毎月の生活費を抑えることが出来れば、最低限必要な貯蓄も少なくすることが出来ます。また、貯蓄に回せる金額も増えるため貯まるスピードが上がるのです。
「収入が少ないわけではないのに貯蓄がない」というご家庭は、まず毎月の生活費が膨らんでいないか確認しましょう。無駄を省いて貯蓄が出来るようになれば、思った以上に貯蓄が出来るようになりますよ。
ぜひ参考にして下さい。それではまた。
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FPオフィス マネーライフ・ラボ三鷹 代表 伊達寿和
充実した人生を生きるには個人個人がお金に関する知識を持つことが重要と思いFP資格を取得し、事務所を開業。親身なアドバイスと分かりやすい説明を心掛けて、三鷹市を中心に活動中。
CFP(日本FP協会認定)、1級FP技能士、住宅ローンアドバイザー、相続アドバイザー協議会認定会員。日本FP協会「くらしとお金のFP相談室」2017年相談員、2018年「FP広報センター」スタッフ。
ホームページ http://mitaka-fp.jp/
2018年9月号