公開日 2018/11/20
家計管理のコツ、お金の置き場は4つあるといい
こんにちは、ファイナンシャル・プランナーの伊達です。
子育てコンビニの暮らしのお金に関するこのコラムでは、皆さんの暮らしに役立つ内容をお伝えしていきます。
皆さまは銀行口座をいくつ持っているでしょうか?1つだけという人もいれば、いろいろな金融機関に5個以上、10個近く持っている方もおられるかもしれません。口座管理の手間を考えると家計で持つ銀行口座はいくつあればよいのでしょうか?
■まずは4つに分けてみる
手持ちの資金は、使う目的や使い時期を考えると大きく4つに分けることができます。
[1]生活資金:日常の生活費などに使うお金
[2]緊急資金:急な出費に備えるためのお金
[3]使用予定資金:住宅資金や教育費など、今後(10年以内)に使う予定が決まっているお金
[4]余裕資金:10年以内に使う予定がないお金
この4つの分類に応じて、利用状況に合った口座を用意すると良いでしょう。
[1]つかう口座:普通預金など、生活資金用
[2]備える口座:普通預金など、緊急資金用
[3]貯める口座:定期預金など、使用予定資金用
[4]増やす口座:定期預金のほか証券口座など、余裕資金用
家計以外に家族それぞれの小遣い用に口座が必要な場合は、その口座も別に用意しましょう。口座をたくさん増やすと管理が大変になりますが、目的があって増やす場合は問題ありません。
■普段チェックする口座は1つだけ
家計用に4つの口座を使いこなすわけですが、普段チェックする口座は[1]つかう口座だけで十分です。
[2]備える口座は、緊急資金として生活費の3~6か月分のお金を置いておく口座です。必要な金額が貯まったら緊急時以外は手を付けないようにしましょう。
[3]貯める口座や[4]増やす口座は、今後使用するお金を置いておく口座です。住宅購入や大学の学費など必要な時までは引き出すことはありません。定期的に預け入れをするだけですので、年に1回残高を確認する程度でよいでしょう。
そうしますと、普段チェックする口座は[1]つかう口座だけで良いことになります。最低月1回できれば月2回は残高を確認して、支出の大きな増減がないかを確認しましょう。口座は4つありますが普段チェックする口座は1つだけですから手間はかかりません。
■状況に応じてアレンジしても大丈夫
4つの口座を取り上げましたが、状況に応じてアレンジしても大丈夫です。
例えば、将来必要なお金を「財形貯蓄」で準備している人は、「財形貯蓄」を[3]貯める口座の代わりにすると良いでしょう。
また、預金口座の残高がしっかり管理できる人は、[1]つかう口座と[2]備える口座を一緒にしても構いません。例として緊急資金の残高を200万円とすると、[1]つかう口座の残高が200万円を下回らないように定期的にチェックする方法です。口座に残高があるとつい使ってしまうタイプの人は[2]備える口座をしっかり分けるようにしましょう。
口座の使い方を変えるだけで、シンプルながらしっかり家計を管理することができるようになります。ぜひ参考にして下さい。それではまた。
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FPオフィス マネーライフ・ラボ三鷹 代表 伊達寿和
充実した人生を生きるには個人がお金に関する知識を持つことが重要と思いFP資格を取得。その後に事務所を開業。親身なアドバイスと分かりやすい説明を心掛けて、三鷹市を中心に活動中。
CFP(日本FP協会認定)、1級FP技能士、住宅ローンアドバイザー、相続アドバイザー協議会認定会員。日本FP協会「くらしとお金のFP相談室」2017年相談員、2018年「FP広報センター」スタッフ。
ホームページ http://mitaka-fp.jp/
2018年11月号