公開日 2018/12/03
ママとパパのリレーエッセイ 第190回 -伊藤邦子さん
こんにちは。
野鳥の声をたくさんの耳にすることのできる「なんじゃもんじゃの森」に隣接する野崎都営住宅に住む伊藤と申します。
15年前入居合格ハガキを手にし、「ついに住みかを手にしたぞ!」と、大喜びで安堵し、仕事をつづけながら、ぼちぼち老後のことを考えねばと思い始めていました。
その後、みたかで、何をしようかと考えていた時、手にした市報で「絵本ボランティア講座」のことを知りました。保母(保育士)や子育て相談員の仕事をしてきたので、子どもと関わりのもてる分野なたばと受講の申し込みをしました。63才でした。
それから12年、たくさんのすてきな絵本と絵本の大好きな仲間と出会うことができ、自主グループ「おはなしポッポ」で若いなかまの足を引っぱりながらもコミセンや図書館や絵本の家で、子ども達に絵本を手にする楽しさをお届けしています。
おかげさまで、三鷹に仲間ができ、その延長線上で地域福祉という分野に出会うことができました。人が人をつなげてくれました。
コミセンでの地域サロン、地区公会堂でのほのぼのネット、そして、都営住宅の地域の居場所「ぬくぬくカフェ鷹野」などの各場所で、乳幼児と、その母達、高齢者の方々との出会いによって、人が人から与えられる励ましに、他には代えがたい喜びを感じ、「人っていいなぁ」と心から思えることは幸せです。
元気なうちは、自分にできることをお届けしたいと思っています。
人のぬくもりを感じながら生活できているきっかけは12年前の絵本講座に参加したことだったことを。感慨深く思う今日この頃です。
2018年12月号