公開日 2019/01/20
お年玉はお金を学ぶよい機会
こんにちは、ファイナンシャル・プランナーの伊達です。
子育てコンビニの暮らしのお金に関するこのコラムでは、皆さんの暮らしに役立つ内容をお伝えしていきます。
お正月に子どもがもらう「お年玉」。皆さんのご家庭ではどのようにされているでしょうか?両親や親戚からもらうお年玉を合計すると2~3万円になるケースも考えられます。今回は「お年玉」の使い方について紹介します。
■現金に触れる
買い物の支払いにまだ現金を使うケースが多いとはいえ、最近はクレジットカードや電子マネーを使うケースが増えてきました。現金に触れる機会が減っていくなかで、お年玉は現金(お札)で受け取るケースが多いのではないでしょうか。今後は現金(お札)に触れる貴重な機会になるかもしれません。
お金をどれだけ持っているか、どれだけ使ったかを実感するには現金が一番かもしれません。小学生など、これからお金を使う機会が出てくる子どもにとっては、まずは現金に触れるというのもよいでしょう。
■お年玉の使い方を考える
お年玉は子どもがもらいます。もらうということが意識できる年齢になったら、お年玉は子ども本人が受け取るのがよいですね。お年玉をくれた人には「ありがとう」とお礼を言いましょう。また、子どもが直接受け取ることでもらったという実感も湧きます。
お年玉の使い方は親子で一緒に考えましょう。お年玉は子どもがもらったものですから、使い方は子どもの意見を聞くのが良いですね。親が「将来のために」と一方的に決めて預かるよりも、子どもに考えるという機会を与えるほうが教育の面でよいかもしれません。
お年玉は普段のおこづかいに比べて大きな金額になるケースもあります。子どもにとっての1万円は100円の100倍という大きなお金に感じるでしょう。大人に例えると普段1万円のところ、いきなり100万円の収入があったという感覚かもしれません。
つまり、大きな収入があったときのお金の使い方を学ぶよい機会です。お金が沢山あるからどんどん使ってよいわけはありません。ほしいものを買う、しばらく貯めておく、銀行に預金するなど、使い方をよく考えましょう。
■実際にお金を使う
もし何かモノを買うことにした場合は、実際にもらったお年玉を持って一緒に買い物にいきましょう。親が払うのではなく、子ども本人が払うようにしましょう。「お金を渡してモノを買う」お金が価値の交換手段であることを感じると思います。
また、預金する場合には、実際にそのお年玉を持って一緒に銀行にいきましょう。子ども名義の口座を作るのがよいですね。窓口で銀行に預ける、通帳に数字が記載される。預金をする経験をさせることもお金のことを学ぶ方法の一つです。
最近は子どもの金銭教育がさまざま場で開催されていますが、お年玉を使うというのはその実践の機会ですよ。ぜひ参考にしてください。
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FPオフィス マネーライフ・ラボ三鷹 代表 伊達寿和
充実した人生を生きるには個人がお金に関する知識を持つことが重要と思いFP資格を取得。その後に事務所を開業。親身なアドバイスと分かりやすい説明を心掛けて、三鷹市を中心に活動中。
CFP(日本FP協会認定)、1級FP技能士、住宅ローンアドバイザー、相続アドバイザー協議会認定会員。日本FP協会2017年「くらしとお金のFP相談室」相談員、2018年「FP広報センター」スタッフ。
ホームページ http://mitaka-fp.jp/
2019年1月号