ママとパパのリレーエッセイ-第192回-こひつじ共育センター 藤重 美和子さん

公開日 2019/02/01

コラムママとパパのリレーエッセイ 第192回 -こひつじ共育センター 藤重 美和子さん

 

こんにちは。

三鷹市で暮らしている 高校2年生(娘)と中学3年生(娘)の母親です。
このリレーエッセイを読んでいる方は、どんな方でしょう?
まだ未就学児の子どもに、あれこれ世の中の決まり事を教えている最中のお母さんでしょうか?
それとも、コンビニさんを隅々まで読むのは、もう少し・・・同じ年代の母親ですか?(笑)

私の子育ての基本思想は『自殺しない子』です。
とても煽動的でドキドキする考え方ですが、子育てを始めてすぐに、自分の中で最も悲しいことは、我が子が自殺してしまうことだと思いました。
もう、ぶっちゃけ人に迷惑かけようが嫌われようが、とりあえず生きていて。
自ら死を選ぶ考えにおちることのないよう育って。

昨日、バスを乗り間違えて高校見学に行けなった次女。
手書きのメモは、ちんぷんかんぷんで、言語理解能力と空間認識能力が皆無!
「自分が苦手だって、わかっているんだから、几帳面にならないと駄目でしょう!」って、怒っちゃいました。
能力が低いのはしかたない。けれどその分努力はしてほしいなぁ~。

けれども、努力を認められれば許されるというふうに考えないで生きよう。
頑張ればできることは多くあるけど、頑張ってもどうにもならないこともある。
どれだけ努力しているかわからない状態でも相手を認めるべき。

世界は多様で不揃いだと認識して、「認めること」が出来れば、「認められると信じること」ができ、生きやすくなるのではないかな。そのままでいいよと伝えたい。

昔、読んだ本に「納豆が好きだなんて、君は変な子だね」と言われて「私は変な子じゃないよ。ただ、納豆が好きな子だよ。」と、女の子が言う場面がありました。
その時に、開眼した!

もちろん、生真面目で繊細な子にはなりません。
凸や凹のあるデリカシーにかける人間になるでしょう。
しかし、視野の広いタフで優しい人間になることが出来るかもしれません。

と、書きつつ あぁ、矛盾していますね。甘い。親として甘すぎる。ろくでもない子に育つ気もする・・。

いくつも矛盾を抱えて、理想を夢みて、妥協して、正解なんてあるかどうかもわからないのに子育てをしている毎日です。

あなたはなにを思って子育てをしていますか?いつかリレーエッセイに参加して聞かせてください。

こひつじ共育センター 藤重 美和子

2019年2月号