公開日 2019/02/20
今月のおすすめ絵本・2月
北の国はまだ雪だらけ。動物園の夜はミステリー!?
「雪の上のなぞのあしあと」 3歳~ 文・絵:あべ弘士 福音館書店 |
作者のあべ弘士さんは、北海道旭川にある”旭山動物園”の飼育員だった方。
イラストが上手だった飼育員さんが、動物にとても詳しい絵本作家になりました。
この絵本は、あべさんが飼育員だったころの実話だそうです。
ある真冬の夜勤の晩、見回りに園内に出かけたら、降り積もった雪の上に何やら不思議な足跡がついています。これって・・?
氷点下31度の世界を味わいながら、あまり知ることのない動物園の裏側事情を垣間見ることができて、ワクワクどきどきの絵本です。
まるで飼育員さんと動物たちの会話が聞こえてきそうです。
今はもうこんな危なっかしい飼育形態ではないそうですが、実際、旭山動物園は動物との距離感が近くてとても楽しく、あべ弘士さんの直筆イラストも園内に満載で、個人的にもおススメです~^^
字数が少し多く、絵が細かくコマ割になっているところもありますが、展開が面白いので幼稚園くらいのお子さんなら充分聞くことができます。
小学校も低学年のうちだと、ギュッとくっついて座ってもらえるから、クラスでの読み聞かせに使えるかも!
2019年2月号