第6回 赤ちゃんの泣き

公開日 2019/09/01

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こんにちは 三鷹市助産師会です。

今回は相談を受けることが多い 赤ちゃんの泣きについてのお話です。

生後1か月ごろまでの赤ちゃんは、一度に飲める量が少なく、授乳にも慣れていないので回数も多く、時間もかかりますね。排泄も少しずつ何度もするので、ママは昼夜関係なく赤ちゃんのお世話に追われて過ごすことになります。産後の疲れもある中で赤ちゃんのお世話をこなすことはとても大変なことなので、無理せず少しの時間でも体を休めることを第一に考えましょう。

生後2~3か月を過ぎてくると、夜の授乳やおむつ替えが少し減ります。しかし、日中は泣く回数が増え、抱っこの時間が長引き、家事は捗らず、新生児の頃より大変になったと感じるママは少なくありません。おっぱいやミルクが足らないのかなと心配・・・これには赤ちゃんの成長に大きな関係があります。赤ちゃんが心地よさを分かるようになった証拠です。不快を泣いて表現することで 心地よい感覚がやってくることを学んだ成長の証なのです。

例えば・・・

ゲップが出せずにちょっと苦しい時にトントン、さすってもらってスッキリ♬
眠たくなると目が重たくて不安だな~ママにギュッと包まれて安心♡
お腹がいっぱいで苦しいときに抱っこしてもらっていると楽だな~♪
上を向いて寝ている背中がじわじわ暑くて、ムズムズ・・・おむつを替えてもらったりお着替えしてサラサラ 気持ちい~\(^_^)/
ママやパパが声をかけてくれたり、手足を動かしてくれると楽しいな♪  などなど・・・。

ママやパパが手探りで色々試してくれる対応の繰り返しでさらに心地よさを知っていき、何より安心を覚え、情緒が安定し、スキンシップの心地よさはさらに楽しい感覚の発達をも促していきます。赤ちゃんが心地よさや楽しさを自ら手に入れようと全身を使って動く運動機能が発達するまではそのお手伝いが必要です。

とはいえ、色々試してもなかなかすんなり泣き止まないことがあり、パパやママも不安になったり時には少しイライラしたしり、いろんな気持ちが出てくることもあります。そんな時は肩の力を抜いて 大きくゆったりと深呼吸をしましょう

ママとパパがお互いに思いやる声掛けは夫婦の絆を強め、子育ての強み、エネルギーの源になります。

日中はママ一人で育児をする時間も多いと思いますので、なるべく色々なところの遊び場などにお出かけしてママもリフレッシュをする時間をとってくださいね。
 

2019年9月号



このコーナーは、三鷹市助産師会さんにご協力いただき、会員の助産師さんに交代で書いて頂いています。 
社)日本助産師会東京都支部三鷹市助産師会は、昭和16年から、三鷹市の母子保健にかかわってきた団体です。 毎月2回、元気創造プラザ3階福祉センターで行われている”助産師と一緒に赤ちゃんと遊びましょうの会”は、毎回60組ほどの親子でにぎわっています。