2019年10月号特集 パパに聞いた、パパの子育て!

公開日 2019/10/01

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赤ちゃんが家に来たときは、誰もが子育て初心者!

ママだってママになるのは初めてですし

もちろん、パパだってパパになるのは初めてです。

今月号では、

2019年8月に三鷹市市民協働センターの「チョコっとあっぷるーむ」で開催された

「パパの育児力アップ講座~助産師と育児について話そう」の取材と、

それから、

パパさんたちへのインタビュー読者のみなさんににうかがったお話をご紹介します!

 


「パパの育児力アップ講座~助産師と育児について話そう~」を取材しました!

2019年8月24日に開催されたこの講座、当日の参加は3組。2か月、3か月、6か月のお子さんとお父さんが参加されました。

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■受付
(おやつ&お茶、講座中に使用するシフォンの色の選択←持ち帰りできるプレゼント)

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■助産師挨拶
助産師会の活動紹介~昭和30年頃までは各家庭を助産師が訪問してお産をしていたこと。新生児訪問などから母親のつどいの場の必要性を感じ、現在は「あそびましょ」などママたちの集まる場所を月2回程度開催。

→パパたちは、助産師さんの活動のお話しにとても興味深そうな表情でした。「各家庭で助産師が訪問してお産していましたよ」との話に少し驚いたような表情。


■手遊び
赤ちゃんの手を縦横に動かしたり、握ったりして、お顔を見ながら遊びます。まだまだパパもかたさが見られますが、とても上手に手遊びを行っていました。

→パパが赤ちゃんの顔をよく見て遊んでいるのにもかかわらず、赤ちゃんはマイペース。どちらかというと、隣の赤ちゃんや助産師さんをじっとみているので、「お~い、こっちだよ」「あれー、なんでだ(笑)」など緊張気味のパパから少しずつ声が出始めました。

→赤ちゃんにスカーフをかけるといろいろな表情、動きを見せてくれました。手をしっかり使ってスカーフをどけようとしたり、ゆらゆらするとちょっと嬉しそうな表情だったり。「スカーフをよけようとしていますよ」などと助産師さんから声があると、「そうなんだ」といいながら赤ちゃんの表情の変化にパパたちは一喜一憂。
 

写真 ■自己紹介
名前の由来なども話しながらパパが赤ちゃんを紹介してくれます。皆さんに向けて話されていますが視線は我が子に。
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皆さんの参加理由は・・・


妻が外出だったので過ごし方を考えた時にこの講座に出会った/新生児訪問で紹介された/来月、初めて子どもと二人で過ごす予定。今は妻にまかせっきりなので不安もあり受講してみようと思った/共働きなので自分にできることを考えたくて受講。

途中、助産師さんから負担の軽くなる抱っこの方法などをアドバイスしてもらい早速実践。

以降、パパたちの話しの中からでたテーマを取り上げながら進行。

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【話題】
泣く~泣いたら嫌じゃないけど困る。黄昏泣きのこと

育休~月末をまたいで2日取って見ました。人事には嫌われますよね、、、。社会保険料など手続きがややこしいとか。

奥さんとオキシトシンのこと、産後のイライラのこと

保育園~働けるかどうかの問題なので心配、共働きで第1子だけでは厳しいとか、点数が足らないって聞きます、、

離乳食~週末にパパが作り置きをしています

夜泣き~あまりしないと思っていましたが話の中で実は気付いていなかったのではないか。あまり気付かないかも。いっしょに起きるかも。

寝かしつけ~おしゃぶり使ってもいいかなあ、、

生活リズム~9時以降のお風呂で就寝が12時ころになってしまう。よくないと思っていたが、アドバイスをきいて安心。

便秘~股関節の運動や脇腹のマッサージなど。めん棒での刺激も。もしものときがあるので風呂場などいざというときに対応できる場所でやったほうがいいと(失敗談)

■液体ミルクの試飲~災害時のこと
昨年から販売の始まった液体ミルクを試飲。コップに移し替え。
感想「結構うっすいですね」(一口だけ飲みました)。災害のときには哺乳瓶で飲む」ことにこだわらない。洗えないこともあるので紙コップを折り曲げて口を作る方法などもあるなど教えてくれました

写真 荷物のこと~この機会(受講)に荷物について意識がもてた/奥さんと共用の赤ちゃんバッグを持ってきたが、あらためて何が入っているのか知ることができた/そのまま共用バッグを持ってきた/荷物の整理の方法聞くことができた
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■赤ちゃんもいっしょに楽しめるパパのストレッチ
じつは余り妻には言えないが腰痛がひどい(きっと妻はもっと痛いにちがいない)ということでストレッチ。赤ちゃんを両手で持ちながら腰をひねったり、足を伸ばしてかがんだり。腹筋は結構きついのですが、足先に赤ちゃんがいて気持ちよさそうだったのでおもわず頑張ってしまいました。手が疲れたときのマッサージも教わりつつ助産師さんからパパへマッサージ。

写真 ■約90分の講座終了
途中寝て目覚めたご機嫌な赤ちゃんと、限界のぐずりがある赤ちゃんなど。のびのび高い高いをしてもらって終了。
 
写真 ■記念撮影
 
写真 ■終了後のリラックスしたパパの表情

【総括】
パパたちに学びのニーズが高いことが感じられます。

生後、どうしてもママにまかせきりの中、自分にできることは何か、どのようにしたら共有できるのか。毎日たいへんなママにいろいろ聞いては悪い、だから自分が学んでパパとしての役割を担いたいという思いが伝わりました。

ママにとっては産後のホルモンなどによる気持ちの変化があったり、パパとしゃべっている場合じゃないときもあったりですが、そんなパパたちにうまく気持ちを伝えてあげられると、パパにも自信がついて、だんだん「父親」になっていくようです(これもパパ育?)。

助産師さんから「片手でしっかり抱っこができるようになったらかっこいいわね。大成功よ!」といわれたときはうれしそうでした。特に赤ちゃんも笑顔になっていたので喜びもひとしお。一つでもできるようになることがパパたちの喜びに。帰宅するときの抱っこには皆さんに自信があふれていたように見受けられました。

そして、いろいろな「これはどうしたらいいのか?」という場面。パパなりに工夫した話は微笑えましく、赤ちゃんの表情、動き、すべてがかわいく、それ以上にパパ自身が考え、実践し、いろいろな発見になっていることが育児の楽しさの一つでもあるようです。今回の参加者は、とくに育児に真摯に取り組んでいて、男性ならではの丁寧さや優しさを垣間見ることができました。育児力は一人ではなかなか上がりにくいもの。パパ同士、夫婦、地域の講座など積極的に活用できるといいなと感じました。

取材:戸田美保

 


パパの子育てについてインタビューしました!

毎日の生活の中で、子育てへの協働についていかがですか?
(全員)まあまあ良くしている→ 母親あっての子育てなので、「たいへん良くしている」とはいえない。

【インタビュアーの感想】
皆さんとても良くされていると思う方々です。ただ、なぜか肯定感の不足が気がかりでした。母親と父親の役割は夫婦協働であれば(ひとり親などではなく)違って当然なので、子育て支援関係者の役割としては、父親が自己肯定ができ自信をつけていただくことも必要ではないか感じました。

協働の内容を教えてください!
ごみ出し(全員)、 /朝食(5人)/夕食(1人) /習い事の付き添い(7人)/保育園等送迎(4人)
その他: 皿洗い、掃除、週末の子どもとの過ごし、風呂(子どもと入り掃除まで)

【インタビュアーの感想】
ごみ出し、掃除は全員がされていました。分別されていて互いにわかりやすいのでしょうか。程度についてはうかがいませんでした。習い事の付き添いについては、土曜日にリトミックやピアノ教室に来てくださっている方にアンケートしたので、当然の結果かな。

父親自身の子育て情報収集はどこから?

保育園など:3人 / 市報&母親など家族・親戚:全員 /会社・友人など:5人
その他:雑誌やネットが1人
※医療機関や児童館、子育て広場、SNSは0人 

【インタビュアーの感想】
市報の役割がすごい。情報の収集について、昨年頃どこかの母親のアンケート調査で、ネットは以外と少なく、保健センター等の専門家や子育て広場が多かった結果をみた。今回の父親の様子を見ても、まずは人間にあたってみるという傾向が見られる。
第1子が生まれる前のイメージと生まれた後の体験で大きく違いを感じたことはありますか? 

夫婦関係(3人)/生活時間(全員) 
全てが子ども中心になった/思った以上に妻が子ども優先になり食物や環境に関心をもつようになった/自分の時間、夫婦の時間がほぼない、と感じている/とにかく子ども中心の生活になった

【インタビュアーの感想】
こんなに時間の使い方に違いがあるのか、というのが口頭でも聞かれた感想でした。
これから父親になる方にメッセージがありましたらお願いいたします!
■なるようにしかならないので楽しめるように工夫してください
■たいへんかと思いますが、幸せな時間が待っています。辛抱が続くかもしれませんが、頑張ってください
■母親の大変さを理解するように努力しましょう
■子育ては大変だけど、子どもの成長を見守るのは楽しいです。子どもとずっといっしょにいられるのは、小さいときだけだと思うので、その貴重な時間を楽しみましょう。
【インタビュアーの感想】
目の前のどうなるか予想のつかない子どもたちの行動を見守る、導く。そのために喜怒哀楽を表出。大人になると素直な気持ちを表出することがコントロールされているので、第1子が出来たときの父親自身の気持ちの触れ幅の大きさに右往左往することもあるようです。
最初に、父親の子育てにかんする自己肯定感が低いことを感じましたが、父親も育児を楽しんでいることは確かであると思います。
母親が育児休暇を取得するようになった変遷時にも同じような悩みがあったでしょうか。
もう少し、いろいろなお話を伺いたいな、と思ったこととあわせて父親が自信を持って育児協働できるような支援も必要だなと思いました。
インタビュアー:戸田美保

 


思っていたのと違う?パパの子育てエピソードをうかがいました!

2人目が2年生になって最近すごく口が悪くなってきてあんなにかわいかった子がこんなに口悪く生意気になるとは思わなかった
僕は育児をしていないので、あまり子どもが生まれて生活の変化はないです
2人目が生まれて妻の余裕度違ってきました。1人目より当たられることが多くなった(笑)子どもが大変!ということばかりに意識がいって、『妻に負担が増える』ことに意識がいってなかったです。うちの場合は、2人目が生まれて大変になったことしか思い浮かばないみたいです。今回、聞く機会があって、勉強になりました!
土曜日は、ママはお仕事、パパが子守り当番です。ご飯も用意します。
「ママ~、パパのつくったミートボールめっちゃおいしいよ。」
「パパ~、またつくってね」
「わかったよ~」
あっためるだけのミートボールです。
愛情たっぷりで育ててきた小学1年生の息子と年長さんの娘ですが、寝起きが悪く、最近パパがお越しに行くと
「パパこないで、パパアレルギーがでちゃうよ~」
「パパ、くさい、きもい、ひげやだ~」
と全否定。涙...
ちゃんと目が覚めるとカワイイ笑顔でおはようと言ってくれます(笑)
朝、出かけるときに、子どもが玄関から飛び出して「パパ~」とジャンプ!対応できず、キャッチミスし、子どもが転倒!後頭部を玄関の階段にぶつけ、ぱっくり流血!慌てて、病院に連れていこうと車に乗せて出発。いつも通っているそんな狭くない道を曲がろうとしたら、車の横っ腹をぶつけて...
そのまま病院へ。
頭をぶつけていたので、いろいろ心配でしたが、外傷のみですみました。(頭に少し傷ではげが残ってしまいました...)
妻は、仕事にいっていたので、いろいろ怒られました

2019年10月号