「ねないこだれだ」で知られる
せなけいこさんの個展が開かれると聞いて、
横須賀美術館に行ってきました。
私自身せなけいこさんの絵本とともに育ち、
その本を今度は自分の娘に毎日のように
読み聞かせています。
慣れ親しんでいる絵本の原画や
大きく引きのばされた絵に、
娘も母の私も大はしゃぎです。
夫はその様子に少しひいてました。
娘が少々はしゃいだところで、
周りからも微笑ましく見守られるだけ。
「静かにしなさい」
なんて誰も思いません。
もちろん仲間、同じくらいの子どもも
たくさんいました。
今読み聞かせてもらっている子。
毎日読み聞かせている親。
そして、かつてそうだった人たち。
親のひざで本を読んでもらった時間も
ひざに乗せて本を読んだ時間も、
何物にも代えられない温かい時間です。
そんな時間をいっしょに過ごす絵本の個展は
とにかく愛にあふれた空間でした。
子どもも一緒に見るために、
ベビーカーは基本的に使わず抱っこでした。
ヒップシートがあればと思いました。
抱っこを交代できる相手がいてよかったです。
家にある絵本の原画を見ながら、
「きーっ!」
「あーんあん」
「ぷー」
と言いながら楽しんでいる娘と一緒に
原画を私も一緒に見ていると、
未採用の絵もいっしょにありました。
その中には、今までのイメージを
がらりと変えてくれるものもありました。
なくしたルルちゃんの靴下の在処や
「きれいなはこ」でおばけにされた
ねこちゃんとわんちゃんのその後、
「ふうせんねこ」がかあさんのところへ
帰ってこられたこと。
ずっと誤解してました。
この「よかったね」な終わりを
1歳で知ることができた娘が
正直ちょっとうらやましいです。
帰りにばっちりグッズ販売にも行きました。
長蛇の列に慄きながらもつい買っちゃいました。
本当は「ねないこだれだ」を
買って帰りたかったのですが、
ある本が大量にあるばかりで1冊もなく残念。
「おばけのてんぷら」もなくて残念。
思うに、飛ぶように売れるのでいろんな本に発注をかけたけど間に合う本と間に合わない本があったのでしょう。
また本屋さんに買いにいこうと決めました。
そんな中、図録をゲットしました。
お値段2000円プラス税ですが、
家に帰ってからは娘のお気に入りの絵本と
化して絵本の本棚に入っています。
毎日一緒にめくっています。
大変なボリュームなのでいい買い物でした。
交通手段ですが、レンタカーでも電車でも
さして値段的に変わらないので、
レンタカーを使いました。
ですが、家を出るのに遅れ、
飲み物などを買うために寄り道してまた遅れ、
昼近くに到着すると美術館の駐車場に
長い長い列ができていました。
駅近くの駐車場に停めてバスを使ったので、
時間もお金も無駄にしてしまいました。
早めの行動や準備の大切さを
身に染みて感じました。
いつも読んでいる絵本の個展は
いつでもあるわけではないので、
絶対に逃さずに行くといいですね。
まだ1歳半の娘の美術館デビューに
絵本作家の個展はもってこいでした。
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