ママとパパのリレーエッセイ第205回-川村めいさん

公開日 2020/03/01

コラムママとパパのリレーエッセイ 第205回 -川村めいさん

みなさん、こんにちは。
今回バトンを受け取り、リレーエッセイに参加させていただきました川村と申します。

私は現在、三鷹駅南口中央通り商店街にある『みたかスペースあいプラス』という場所で三鷹市内近郊の子育て中のママさん達も多く参加活動している
ハンドメイド作家さんを応援するギャラリーで運営サポーターをさせていただいております。

現在小学校2年生の娘がおりますが、実はこの子、出生体重が832gの「超低体重出生児(ちょうていたいじゅうしゅっせいじ)」(舌噛みそう!)でした。


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生後2週間(修正月齢:妊娠31週)


妊娠後期には、妊娠糖尿と妊娠高血圧を併発してむくみがひどく主人が自営業で妊娠中もバタバタしていたのもあり、28週の時点で入院。
10日も経たないうちに、心音が弱くなり出産という流れになったのですが、帝王切開で取り出された娘は小さく、全く赤くもなく、思わず先生に「セミみたいですね〜笑」と言い放ち、場を凍りつかせたこともありました。

出産後は自身の体調も悪く、娘に対面できたのは3日後です。
NICUのコットの中で、ときおり小さく足や手をピクピクさせるその小さな命は、間違いなく生きていました。

3ヶ月の入院を経て、退院してからは主人が夜遅い仕事であったり免疫力の低い娘は、RCウィルスに感染すると最悪の事態を招く恐れもあるので通院以外の外出は制限される日々が続きました。


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生後約9ヶ月(修正月齢:生後約7ヶ月半)


昨今では、NPO法人子育てコンビニが進めてくださっているイギリス発祥の「ホームスタート(https://www.homestartjapan.org/)」も知られるようになってきましたが当時はそのような支援の存在すら知らず、お互いの両親も遠く離れているため、お互いの両親も遠く離れているため、ひたすら家に閉じこもる毎日。。

一冬を越え、暖かくなり、少しずつ外に出られるようになっても1歳で卵巣ヘルニア、3歳で鼠径ヘルニアの手術、また幼稚園を卒業する頃までは、毎月2回ほど風邪を引くのが当たり前、治りも遅いので1回の風邪が1週間以上かかります。
年中さんの終わりには川崎病にもなりました。


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生後約2歳(修正月齢:生後約1歳8ヶ月)


いつも何かしらの病気と闘い、また出産が3月末ということもあり1年繰り上がった学年になり、同世代のお子さんよりも成長はゆっくりです。
それでも自分なりに集団生活に慣れようと頑張っている娘を見ながら

“体調を崩しそうな「予感がしたら」無理に他人に合わせようとしない。
でも、迷惑はかからないよう連絡やキャンセルは早めに行動する。
そして、頼れる部分はみんなに頼る。”

というモットーの元に、子育ては自分のペースでいいんだと思えるようになりました。

「自分の育て方は、これでいいのかな?」とまだまだ、葛藤することも多々ありますが、手を差し伸べてくださる方が周りにたくさんいることも知ったので、肩の力を抜いて、楽しみながら子育てをしています。
 

2020年3月号