公開日 2020/04/20
新型コロナウイルス感染症、自粛時期の家計を見直そう
こんにちは、ファイナンシャル・プランナーの伊達です。
子育てコンビニの暮らしのお金に関するこのコラムでは、皆さんの暮らしに役立つ内容をお伝えしていきます。
新型コロナウイルス感染症の広がりが続いています。2020年3月から学校の一斉休校が続いており、4月に緊急事態宣言が発令されてからはテレワークで仕事される方も増えたのではないでしょうか。
これまでとは違う日常になっていますが、家計もそれに合わせて見直しをするとよいですね。今回は、一斉休校やテレワークが家計にどのような影響を与えるのか、家計としてどのような点を気をつければ良いのかについて紹介します。
■支出の増える費目と減る費目
家族の多くが自宅にいる状況になると家計にはどのような影響があるでしょうか?
まず、支出の増える費目としては次が考えられます。
・食費
・日用品費
・電気代、ガス代、水道代
・通信費
小学校や中学校が休校になると、給食の代わりに食費が増えますね。また、テレワークで在宅勤務となると、昼食を家で食べるようになります。人によっては朝食や夕食も該当するかもしれません。
自宅で過ごすと電気代がかかります。お茶やコーヒーを沸かしたりすると、ガス代や水道代が増えるでしょう。また、テレワークで通信量が増えるので、使い放題プランでなければ通信費が増える可能性もあります。
一方、支出が減る費目としては次が考えられます。
・外食費
・レジャー費
・外出に伴うランチ代、飲み会代
外出する機会が少なくなっていますので、外食費やレジャー費などが大きく減っているでしょう。また、勤務先で食べていたランチ代や飲み会代なども大きく減っていると思われます。
■全体的な支出の見直し
支出の増える費目と減る費目を考えて支出を見直して、全体で支出が増えないようにしましょう。食費が増える分は、子どもの給食代と勤務先でのランチ代が減る分でバランスを取りましょう。
給食代が250円~300円程度と言われていますので、差額は家計の負担になります。昼食は金額を抑えたメニューでも良いかもしれません。勤務先でのランチ代が800円~1000円であれば、自宅で食べる方が安くなるかもしれません。
在宅勤務になるケースでは、小遣いを減らして食費と水道光熱費に充てても良いのではないでしょうか。あるいは、小遣いから昼食代として定額を出す方法に変えるても良いでしょう。
テレワークでは通信量が増えますので、通信費についても考えましょう。勤務先負担でなければ対策が必要です。自宅でWi-Fiが使える場合は、スマホも含めてWi-Fi接続にしましょう。また、これを機会に格安SIMに切り替える方法もあります。
外食費やレジャー費については、使わない分を貯蓄しておきましょう。コロナウイルス感染症が落ち着いたら、それまでの反動で出かける機会が増えるかもしれません。その時のために、楽しみもお金も取っておきましょう。
これまで経験したことのない状況です。家計についても見直すとよいですね。
ぜひ参考にしてください。
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FPオフィス マネーライフ・ラボ三鷹 代表 伊達寿和
充実した人生を生きるには個人がお金に関する知識を持つことが重要と思いFP資格を取得。その後に事務所を開業。親身なアドバイスと分かりやすい説明を心掛けて、三鷹市を中心に活動中。
CFP(日本FP協会認定)、1級FP技能士、住宅ローンアドバイザー、相続アドバイザー協議会認定会員。日本FP協会2017年「くらしとお金のFP相談室」相談員、2018年「FP広報センター」スタッフ。
ホームページ http://mitaka-fp.jp/
2020年4月号