教えて!伊達さん~お金にまつわるお話~ 第42回

公開日 2020/06/20

ロゴお金の話

 

ボーナスに頼らない家計にしよう

こんにちは、ファイナンシャル・プランナーの伊達です。
子育てコンビニの暮らしのお金に関するこのコラムでは、皆さんの暮らしに役立つ内容をお伝えしていきます。

新型コロナウイルス感染症の影響は、家計にも広く及んでいます。
毎月の給料にはあまり影響がなかった人でも、ボーナスに影響があるかもしれません。また、今年の夏だけでなく、冬のボーナスにも影響があるかもしれません。
今回は、ボーナス払いに頼らない家計にするためのポイントを紹介します。

■ボーナスのタイプを確認しよう

ボーナスには大きく2つのタイプがあります。

まず、年収の一部として安定してボーナスを支給するタイプがあります。

例えば、年収を14分割して、毎月の給料に加えて、ボーナス1ヶ月分を年2回支給するケースです。このタイプでは、ボーナスの金額も大きく変わらないことが多いので、ボーナスを収入として見込んでも良いでしょう。

次に、ボーナスが会社や個人の業績に連動するタイプがあります。近年ではこのタイプが増えています。

このタイプでは、ボーナスはその時の業績で大きく変わり、ボーナスが支給されない時があるかもしれません。ボーナスを年収の一部とは考えずに、もらえれば良しと考えたほうがよさそうです。

■ボーナス払いは控えめに

ボーナス払いは、買ったものの代金を今支払うのではなく、ボーナスが支給される月にまとめて支払う方法です。クレジットカードの支払いや、住宅ローンなどの支払い方法として利用できます。

ボーナスが安定して支給されるタイプであれば、大きな問題はないかもしれません。しかし、ボーナスが変動するタイプでは、いくらもらえるか分からない「不安定な収入」を当てにして買い物をしていることになります。

また、ボーナス払いは高額な買い物で使うケースも多く、ボーナスが減ったときのダメージも大きくなりがちです。ボーナスが減ったときでも支払える金額まで、利用を控えるようにしましょう。

■ボーナスを有効に使おう

ボーナスは年2回支給されるケースが多いようです。そのため、ボーナスは年に数回のまとまった支出に向いています。

ボーナスが変動するタイプの場合、生活費は毎月の収入の範囲内に抑えるようにして、ボーナスはプラスの部分に使いましょう。支出としては旅行やレジャー、生活を豊かにするグッズの購入などがあります。

ボーナスをもらってから使い道を決めるようにすれば、ボーナスが減ったときの影響を減らすことができます。毎月の家計が赤字でボーナスで補填している場合は、ボーナスに頼ることはやめて、まず毎月の支出を見直しましょう。

ボーナスの特徴を確認して、賢く使いたいですね。
ぜひ参考にしてください。

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FPオフィス マネーライフ・ラボ三鷹 代表 伊達寿和

充実した人生を生きるには個人がお金に関する知識を持つことが重要と思いFP資格を取得。その後に事務所を開業。親身なアドバイスと分かりやすい説明を心掛けて、三鷹市を中心に活動中。
CFP(日本FP協会認定)、1級FP技能士、住宅ローンアドバイザー、相続アドバイザー協議会認定会員。日本FP協会2017年「くらしとお金のFP相談室」相談員、2018年「FP広報センター」スタッフ。

ホームページ http://mitaka-fp.jp/


2020年6月号