公開日 2020/09/20
大切なお金を守る!預金やカードを安全に利用するには何をすればいい?
こんにちは、ファイナンシャル・プランナーの伊達です。
子育てコンビニの暮らしのお金に関するこのコラムでは、皆さんの暮らしに役立つ内容をお伝えしていきます。
最近、銀行預金の不正な引き出しや、クレジットカードの不正な利用など、お金に関するトラブルが増えています。自分の大切なお金を守り、安全に利用するためにはどのようなことに気をつけると良いのでしょうか?
今回は、銀行口座やクレジットカードなどを安全に利用するためのポイントを紹介します。
■利用状況を定期的に確認しよう
まず、銀行預金やクレジットカードの利用状況を定期的に確認しましょう。こめまに通帳を記帳したり、クレジットカードの明細を確認したり、身に覚えのない利用がないか確認しましょう。
大きな金額の場合は比較的早く気がつきますが、少ない金額で何回かに分けて被害にあっている場合は気がつかないことがあります。利用明細などの確認をして、早く気付くことが被害を小さくするポイントです。
クレジットカード会社によっては、カードの利用がある毎にメールで通知されるサービスがあります。そのようなサービスを利用すると万が一の際にすぐに気付くことができます。
■暗証番号・パスワードは定期的に変更しよう
銀行やカードの利用では暗証番号を入力するケースで多く、キャッシュカードなどの暗証番号は数字4桁のケースがほとんどでしょう。暗証番号は1234など単純な並びや、自分や家族の生年月日など持ち物などから容易に推測できる数字は避けましょう。
同じ暗証番号を何年も使い続けるのではなく、定期的に変更するようにしましょう。キャッシュカードの暗証番号はATMで変更することができます。
インターネットの金融機関やショッピングサイトのパスワードは、さらに注意が必要です。IDとパスワードが分かると手続きできてしまう可能性があるので、もっと複雑な組み合わせにする必要があります。パスワードは英文字と数字、大文字・小文字も混ぜた組み合わせにし、文字数も8文字以上にしたいですね。
■2段階認証を積極的に利用しよう
インターネットのサイトで2段階認証を利用できる場合は、積極的に利用しましょう。2段階認証とは、IDとパスワードを入力した後に、さらにもう1回確認の手続きをする仕組みです。
「ワンタイムパスワード」は、手続きをするときに毎回違ったパスワードを入力する仕組みです。ワンタイムパスワードの発行方法としては、ワンタイムパスワードが表示される専用の機械(トークン)に表示されるパターンと、専用のスマホアプリに表示されるパターンがあります。
「SMS認証」は、手続きをするときに事前に登録した携帯番号にショートメッセージが送られ、メッセージに記載された番号を入力する仕組みです。
スマートフォンや携帯電話は本人が持っているため、サイト利用の安全性がアップします。2段階認証はサイトを利用するときに一手間かかりますが、安全性を重視すればやむを得ないでしょう。
■利用するWEBサイトはブックマークを活用しよう
フィッシング詐欺被害を防ぐ方法の一つとして、銀行や証券会社、ショッピングサイトなど利用するサイトをブックマークに登録しましょう。そして、登録したブックマークから開く習慣をつけましょう。
フィッシング詐欺の例として、メールのリンクをクリックして開くと、本物とよく似た偽のサイトに誘導されるものがあります。その偽のサイトにIDとパスワードを入力してしまうと、IDとパスワードが盗まれてしまう仕組みです。
不審なメールには反応しないことが大切ですが、ブックマークに登録した本物をいつも開く習慣をつけておけば、偽のサイトに誘導されることを防ぐことができるでしょう。
大事なお金を守るためにも、暗証番号やパスワードの管理は厳重にし、2段階認証なども利用もするようにしましょう。ぜひ参考にしてください。
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FPオフィス マネーライフ・ラボ三鷹 代表 伊達寿和
充実した人生を生きるには個人がお金に関する知識を持つことが重要と思いFP資格を取得。その後に事務所を開業。親身なアドバイスと分かりやすい説明を心掛けて、三鷹市を中心に活動中。
CFP(日本FP協会認定)、1級FP技能士、住宅ローンアドバイザー、相続アドバイザー協議会認定会員。日本FP協会2017年「くらしとお金のFP相談室」相談員、2018年「FP広報センター」スタッフ。
ホームページ http://mitaka-fp.jp/
2020年9月号