第10回 予防接種や乳幼児健診について

公開日 2020/10/01

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こんにちは!三鷹市助産師会です!
台風が過ぎると少しだけ涼しくなり、秋の気配を感じますね。
幼いお子さんがいらっしゃるご家庭では、コロナによる自粛期間中も家事や育児で「あっという間」に一日が過ぎる一方で、缶詰状態にストレスを感じている方も多いかと思います。
リモートワークから出勤に転じているパパさんの健康も担い、お子さんの育児と健康管理に手いっぱいのママさんの心身疲労も心配です…。
ただでさえ「悩み、迷いながら育児」をされているのに、コロナ禍では情報も多い分「子供に関する心配事」は増えるばかり。
知人がPCR検査をして結果待ち!?保育園に預けられなくなるの!?仕事はどうなるの!?何度ひやひやしたことか。
これから寒い季節に移行し、風邪症状が出る度にひやひやする事になるのでしょうか。
今後も続くコロナ禍。正しい知識で不安が軽減されるよう、新生児訪問を通して質問が多い「予防接種や乳幼児健診」について回答したいと思います。


[1] 
 Q:「外出するのが心配です。予防接種や乳幼児健診はコロナが落ち着いてからでも良いでしょうか」

 A:・予防接種や乳幼児健診は、お子様の健やかな成長のために一番必要な時期に(感染症にかかりやすい時期などをもとに)受けていただくようお知らせしています。
  ・特に、生後2か月から予防接種を受け始める事は、お母さんから貰った免疫が減っていく時に、赤ちゃんがかかりやすい感染症(百日せき、細菌性髄膜炎など)から守るために、とても大切です。予防接種を遅らせると、免疫が付くのが遅れ、重い感染症になるリスクが高まります
  ・乳幼児健診は、子供の健康状態や発達状況を定期的に確認し、相談する大切な機会です。発達や成長はその時期によって観察が必要な項目があり、適切な時期に評価する必要があります。また同時に成長の各時期により、ご両親のお悩みは変化するものであり、その時期に分からない事を質問できることは、不安が軽減し安心を得られる機会になると考えられます。

[2] 
 Q:「予防接種や乳幼児健診に、赤ちゃんを連れて行っても大丈夫?」

 A:・医療機関や健診会場では行う時間や場所に配慮し、換気や消毒を行うなど、感染防止対策に努めています。(三鷹市では、室内の消毒や換気、スタッフのマスク着用などを行っています。)
 ・お子さんが感染する環境は、家庭内での感染がほとんどであるとの報告があります。マスクの出来ない赤ちゃんに感染防止は難しいとのご意見もありますが、まずはお子さんを取り巻く家族が感染しないことが重要となります。マスクが出来る年齢のお子さんを含め、ご家族が感染防止に努めましょう。(厚生労働省の「感染予防のために」URL参照)
 ・予防接種は出来るだけ事前予約をしましょう。一般患者様と別の時間や場所で受けられる医療機関もあります。
 ・お子さんを含め、ご家族が体調の悪い時は、感染症にかかりやすく、また感染症を周囲に感染させる恐れもある為、予定の予防接種や健診に行くことはやめましょう。回復されてから、改めて予定を立てる方が良いでしょう。

 (~三鷹市からのお願い
健診を受けるお子さんや付き添いの保護者の方に、37.5℃以上の発熱や風邪症状がある場合は、受診をお控えください。
健診会場の密集・密接を避けるため、最小限の人数での来所にご協力ください。可能な限り、兄弟や祖父母の同伴はご遠慮ください。お子さま1人に対して、保護者のかた1人の付き添いをお願いしております。(特別な配慮が必要なかたは、来所時にご相談ください)
ご来所の際にはマスクを着用いただき、受付前の検温と手洗いにご協力をお願いいたします。)

[3]
 Q:「コロナの流行で予防接種をうけそびれました。どうすればいいでしょうか」

 A:・出来るだけ早く受けましょう。
  ・子供の予防接種は、決して「不要不急」ではありません。予防接種期間内の方は、早めに接種をお済ませください。
  ・接種間隔が乱れたり、ご不明な点がありましたら、かかりつけ医または健康推進課【総合保健センター】(電話:0422-45-1151 内4202~4204)までお問い合わせください。

[4] 
Q:「接種対象年齢が過ぎてしまった場合はどうなるのですか」

A:・定期予防接種としての扱いにならず、公費での接種(無料)になりません。接種を希望の場合は、全額保護者様の負担となります。
ただし、麻しん風しんについては、対象年齢を過ぎて未接種の場合は、公費で接種を受けられる制度がございます(19歳未満まで)。詳しくは、健康推進課【総合保健センター】(電話:0422-45-1151 内4202~4204)までお問い合わせください。


(※回答については、厚生労働省、日本小児科学会、三鷹市保健センターが提示する内容を参考にしています。)


東京も自粛制限が徐々に解除されている部分もありますが、お子さんを取り巻く「家族の健康」が大切となり、今後も感染予防が続きます。
厚生労働省のHPでは手洗いや、マスクのつけ方等を動画で紹介しています。お兄ちゃん、お姉ちゃんも楽しみながら、自主的に感染予防が出来るとママさんの負担も減りますね。
家族みんなで「家族を守り合えるよう」。
STAY HOMEでSMILE HOME(^^)/。

・ちょっと感動!!日本小児科学会からのメッセージ
http://www.jpeds.or.jp/modules/general/index.php?content_id=30

~もっと詳しく知りたい方へ~
・予防接種の推奨されるスケジュールについて(日本小児科学会)
https://www.niid.go.jp/niid/ja/vaccine-j/2525-v-schedule.html

・新型コロナ感染症関連情報(日本小児科学会)
http://www.jpeds.or.jp/modules/activity/index.php?content_id=333

・新型コロナウイルス感染予防のために(厚生労働省、動画あり)
https://www.mhlw.go.jp/stf/covid-19/kenkou-iryousoudan.html#h2_2

2020年10月号



このコーナーは、三鷹市助産師会さんにご協力いただき、会員の助産師さんに交代で書いて頂いています。 
社)日本助産師会東京都支部三鷹市助産師会は、昭和16年から、三鷹市の母子保健にかかわってきた団体です。 毎月2回、元気創造プラザ3階福祉センターで行われている”助産師と一緒に赤ちゃんと遊びましょうの会”は、毎回60組ほどの親子でにぎわっています。