ママとパパのリレーエッセイ第214回- kanaさん

公開日 2020/12/01

コラムママとパパのリレーエッセイ 第214回-kanaさん

こんにちは。

11歳8歳1歳の3兄弟の育児に奮闘しつつ、おやこひろばえふえふの子連れスタッフとしてパートをさせて頂いているkanaです。

 

上の二人が小学校へ上がり、子育ての第一関門を抜けた!と安心していた最中に予期せぬ3人目。

間はあいたものの、それでも3人目だものスルンと出てくるのだろうと能天気に陣痛実況なんて離れた家族やママ友にしていたと思ったら

1番大変な出産となり

まさかの大誤算!

 

10年間 四人家族だった我が家に突然やってきた

人間のすべてのパーツを

ちっちゃくしたものを兼ね備えた 未知なる生き物に

家族はすっかり夢中!

 

長男のときよりは

助けてくれる人との繋がりはあるつもりだったけど それでもやっぱり新生児は大変!

実家は近くない

パパの帰りは遅い。

うまく回らない生活に

音を上げそうにもなる。

 

そんな時には

お兄ちゃんたちの出番!

 

次男にはいつもちょっかい出してケンカばかりの長男も

いつまでも赤ちゃんのように思っていた次男までもが

甘〜い声で弟をあやしては

母を助けてくれる。

 

なんて頼もしくなった お兄ちゃんたち!

 

おっちょこちょいな母ちゃんと小さな味方たちの力を合わせても

完全にお手上げ!な日もあるんだけど

きっと神様は

我が家が5人家族になるべきタイミングを見計らっていてくれたんだな。

 

そんなこんな

やっと少しだけ気持ちに余裕が出てきた頃に

お世話になっていたおやこ広場でパートさんを探していたので

微力ながら手伝わせていただくことになり早4ヶ月。

子連れということでご迷惑をかけることも多々あるけれど

それでも

温かく見守って下さるスタッフのみなさん。

 

利用者さんの小さなお友達との触れ合いでは

目の前で自分の子の小さな成長のひとつひとつを感じられるこの職場は

本当にありがたい。

 

仕事の日には特に時間に合わせて

慌ただしく動くわたしについて回っては

 

真似してみたり

手伝ってあげるよと

余計な手間をかけさせてくれる

「全くもう~!」と

笑ったり怒ったりしながらも

 

そういえばいつの間に

お兄ちゃんたちは

こんな風に

いつも一緒!じゃなくなったんだろうと

ふと考えてみる。

 

いつの間に 気づかないうち ずいぶん楽できるようになっていたんだな

成長してしまっていたんだなと

切なくなってみたり。

 

だからこそ

一番最後のこの子のことは

どんな一瞬も見逃すまいと

生まれる前から… 

出会った瞬間から思ったはずなのに

もう 新生児の頃や

ハイハイ期を

懐かしく もったいなかったと

悔やんでしまう。

 

このコロナ過で

夏といえばの行事をほとんど

経験させてあげられなかったと

悲しい気持ちに飲み込まれていまいそうな日だってあるけど

 

だからこそ

毎日毎日 家族と蜜に過ごしたこの日々を

きっといつか懐かしく

愛しく思う日がくるんだろうと思いながら

 

少しでも

自分の理想とする子育てを

できるように。

 

長男が幼稚園のときに

子供のことで腹を立て愚痴をこぼしていたら

当時のママ友にかけてもらった一言をよく思い出す。

「どんなに腹が立ったり

嫌なことがあっても

この子たちのお陰でわたしたちは出会えのだから」という言葉に今も支えられている。

 

子育てはいいことばかりじゃなくて

伝わらない思いに悔しくて泣く日もあるし

努力しても、ちっともうまくいかないときもある。

未熟な自分にはこんな重荷背負えなかったと自己嫌悪になる日もある。

 

でもそうだ、子供たちのお陰で出会えた世界がある。

出会えた人たちがいる。

 

 

子育て上級者になんて

いつまでたってもなれないんだけど

 

おやこひろばを通して

少しでも 育児に悩むお母さんたちのしゃべり相手になれたらいいな

 

大それたことはなにもできないけど

「今日も誰ともしゃべらなかった…」とか

「ですよねー」というちょっとした共感だけでも

孤独感を減らしてあげるのでは?なんて…

 

そして我が家は

お年頃の男子に

マイペースな次男

いたずらっ子の三男

イライラは絶えないけど

 

今をただひたすらに

今日は昨日より

ほんの少しでも家族と笑って過ごせたらいいなと

思うのです。

 

2020年12月号