第2回 食事のお悩み解消Q&A 

公開日 2021/02/01

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 第2回 食事のお悩み解消Q&A 

 

Q:食が細くて、心配です。もっと食べて欲しいのですが…
A:お腹がすいた状態で食事を迎えていますか?まずは、食事の時間や食事の間隔を見直してみましょう。
「栄養が足りないのでは…」と、牛乳や母乳、野菜ジュース・イオン飲料で水分補給をすると、量や回数によっては食事に影響することがあります。水分補給は水や麦茶がおすすめです。また、食事に集中できるように、食卓の周りのおもちゃを片付け、テレビを消すなどの環境づくりも大切です。食べる量には個人差があります。食べる量が少なくても母子手帳の乳幼児身体発育曲線のカーブに沿って伸びているか見ていきましょう。
Q:果物が好きでたくさん食べます。欲しがる分だけ食べさせてもいいですか?
A:果物はビタミンを代表とする栄養の他に、食物繊維や、ミネラルも多く含まれています。また、ジュースにして「飲む」よりは、「食べる」ことで、香りや、甘い・酸っぱいなどの味、やわらかさや固さ、かじる時の音をより深く体験できます。果物は、積極的に食卓に登場させたい食品ではありますが、食べる時間や量を決めて、食事に影響しないようにしましょう。参考までに保育園では、午後のおやつに、りんごなら1/8個、オレンジなら1/6個、みかんなら1つを提供しています。
Q:小さい子にも手軽にできる食育活動はありますか?
A:五感(視覚、嗅覚、聴覚、触覚、味覚)を使った食育を紹介します。
お店に並んでいる野菜・魚などを見ながら会話する。素材の香り・煮る焼ける香りを感じる。野菜を切る音・炒める音・食べた時の噛む音などを聞く。素材に触れる。玉葱の皮を手でむく。ポテトサラダのジャガイモをマッシャーで潰す。カリカリ・パリパリなど食べた時の食感を表現する。料理に入っている野菜を探す。テーブルを拭くなど簡単な仕事を頼む。これらの「経験」を重ねることで「食」に興味を持ち、食べる意欲を育むことにつながります。

2021年2月号